古江彩佳2週連続V プロ転向後初の地元・兵庫有観客戦に燃えた

 優勝を決め、清水重憲キャディ(左)と抱き合う
 優勝を決め、地元兵庫のギャラリーの声援に応える古江彩佳(撮影・高部洋祐)
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 「女子ゴルフ・延田グループ・マスターズGCレディース・最終日」(24日、マスターズGC=パー72)

 単独首位から出た、地元の兵庫県神戸市出身の古江彩佳(21)=富士通=が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算12アンダーで逃げ切った。自身2度目の2週連続優勝で今季5勝目、ツアー通算6勝目を飾った。1打差の2位に西郷真央、さらに1打差の3位に菊地絵理香が入った。勝みなみは8アンダーの4位だった。今季8勝で賞金ランキング1位の稲見萌寧は腰痛のため、スタート前に棄権した。

 地元ファンの大きな拍手と声援に力をもらった。1打差で迎えた最終18番、10メートル以上のバーディーパットは1・5メートルショート。しびれるパーパットを沈めた古江は、右拳を握り締めると同時に安どの笑みを浮かべた。「本当に本当にうれしい気持ちでいっぱい。兵庫県に帰ってきて優勝できたのは本当にうれしい」と声を弾ませた。

 1、2番で連続バーディー発進もその後はパーが続いた。転機は10番パー4。143ヤードの第2打に9番アイアンを選択したつもりが、清水重憲キャディーから手にしているのはピッチングウエッジと指摘された。仕切り直しのショットは4メートルにつけて、流れを変えるバーディーを奪った。

 「『9』と『P』が同じに見えた。気付いてくれて本当にありがたかった」と相棒のファインプレーに感謝。12番で32ホールぶりにボギーとしたが、13番でバウンスバックを決めると西郷の追い上げを1打差で振り切った。

 昨年11月以来、史上9人目となる2度目の2週連続優勝を達成したが、意識していたのは地元Vだった。「初日からたくさんのギャラリーさんに付いていただき、頑張らないといけないと奮い立たせてくれた」。両親はじめ多くの友人、知人の姿に重圧も感じたが「応援してくれている人の前で優勝したい」の一心で克服。プロ転向後、初の地元での有観客試合に最高の結果で応えた。

 優勝賞金3600万円を獲得し、今季賞金ランクは4位から2位に浮上。トップの稲見と約2200万円差に迫ったが「あまり意識しないで、その試合を頑張っていきたい」と平常心を強調する。次戦は史上3人目の3週連続優勝も懸かる。自然体を貫きながらも「優勝することで覚えてもらえる。2位では記憶にも記録にも残らない」が信条。秋にめっぽう強い“秋女”の残り5試合に注目だ。

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