小田孔明「兵庫の試合は得意」7年ぶりVへ5位に急浮上 コロナ疑い乗り越え出場

 「男子ゴルフ・関西オープン・第3日」(24日、有馬ロイヤルGC=パー71)

 小田孔明(42)=フリー=が1イーグル、5バーディーの64で回り、通算9アンダーの5位に急浮上した。大会直前には熱発し、コロナ感染も疑われたが陰性で出場可能に。そこから7年ぶり優勝が狙える位置に来た。トップには通算12アンダーで上井邦裕、星野陸也、C・キムが並び1打差に谷口徹。石川遼は通算イーブンの55位、弟でアマチュアの航は同2アンダーの42位となった。

 これ以上ない無欲が、ビッグスコアを呼んだ。小田が難しいパットを次々ねじ込んでの64だ。出だし10番パー5はピンまで18ヤードのラフからチップインイーグル。これで波に乗った。

 そこからパーでしのぎつつ、18番では13メートルのスライスラインをねじ込むバーディー。折り返しての2番は右から傾斜のきつい5メートルのフックラインをジャストタッチでカップイン。「パットに救われた」と振り返った。

 これほどの好プレーにも、自分のこと以上に喜ぶのがアマチュアの山下勝将、植田晃大の予選突破だ。というのも、20日の火曜日に2人と練習ラウンドを行った直後、38度の熱発があったのだ。

 前週、金庚泰がコロナ陽性となったこともあり、即座に日本ゴルフツアー機構(JGTO)に連絡を取りPCR検査を受けた。その影響で山下、植田が21日のコース入りを禁じられる事態となった。

 熱発から丸一日、ホテルの部屋で待機していた小田は「本当に怖かった。自分がどうなるかより、僕のせいで試合に影響があったり、若い子の機会を奪ったり」と大いに気をもんだ。

 検査結果は陰性で、予定通り出場が可能に。「(火曜日は)『終わった』と思いましたよ。だから出られただけで十分だし、それよりも山下君と植田君が予選を通ってくれてよかった」と話した。

 出場できるだけでありがたい試合が、7年ぶり9勝目に手の届く位置まできた。2014年大会の覇者は「兵庫の試合は得意」と、“いろんな意味で大逆転V”に少し、色気も出てきた。

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