畑岡奈紗が3位!最終Rで魅せた猛チャージ 念願メジャー初Vへ「地力ついてきた」

 「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・最終日」(11日、アロニミンクGC=パー70)

 畑岡奈紗(21)=アビームコンサルティング=が1イーグル、4バーディーの64の猛攻で通算7アンダーにしたが、3位で悲願のメジャー初制覇は持ち越した。金世ヨン(韓国)が63をマークし、通算14アンダーでメジャー初優勝を遂げた。米ツアー通算11勝目。海外遠征最後のラウンドとなった渋野日向子(21)=サントリー=は70で、通算11オーバーの58位。河本結(22)=リコー=は48位、野村敏京(27)は73位だった。

 畑岡は充実感を漂わせていた。出だしでイーグルを奪い、その後も難しいコース設定の中を4バーディーでボギーなし。前日首位の金世ヨンが驚異的なプレーを続けていたので優勝には届かなかったが、畑岡自身も40位→19位→10位→3位と日に日に順位を上げ、「もうあと一歩」と手応えを語った。

 圧巻のイーグル発進だった。1番パー4、残り188ヤードの第2打。5番アイアンで打ったショットはピン手前10メートルほどに着弾し、そのままフックラインを描いてカップに吸い込まれた。「自分では入った瞬間が見えなかった。グリーン脇にいた人たちが拍手してくれたが、まさか入っているとは思わなかった。びっくりした」という。

 この日特にさえたのは小技だ。10番パー4は2打目がグリーンに届かずピンまで20メートル近く残ったが、そこから迷わずユーティリティーで転がした。ボールは一度カップを越えた後、奥からの傾斜に乗って戻り、ピンそば50センチに。ボール地点からグリーンまでの間にスプリンクラーがあったこと、カップ手前からは下り(奥からは上り)なので奥から戻しても行きすぎないことを予測した、独創的なアプローチショットだった。

 「今日は自分が今できる全てをやりきった。あと一歩届かないところはあったが、ベストのところはできた。地力がついてきたと思う」と自身でも及第点。今後は1カ月ほど日本に戻り、さらに大きくなった姿を国内戦で披露する。「次のピークは12月の全米女子オープンに持ってこられれば」と新たな目標を定めた。

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