原英莉花メジャー王手 師匠ジャンボのカツきいた!終始“キリッ”で単独首位浮上

 15番、バーディーパットを沈めた原英莉花(代表撮影)
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 「女子ゴルフ・日本女子オープン・第3日」(3日、ザ・クラシックGC=パー72)

 首位と3打差の2位からスタートした原英莉花(21)=日本通運=が7バーディー、1ボギーの66と大きくスコアを伸ばし、通算12アンダーの首位で最終日を迎える。トップスタートの小祝さくら(22)=ニトリ=は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73、通算8アンダーの2位に後退。さらに3打差で吉本ここね、上田桃子らが続いた。

 国内ナンバーワンゴルファーを決める最終日、最終組はクールビューティー・原と、癒やし系美人・小祝という黄金世代同士の一騎打ち。ここに、誰が割って入るか。激アツの一日となる。

 ムービングサタデー、大きく前にムーブしたのが原だった。キリッと真正面を見据えてスタートすると、1番でいきなり6メートルを沈めて波に乗る。

 この日のスタート前、自身に言い聞かせたのは「攻めすぎてミスにならないよう見極めながら、でも攻める気持ちを忘れないこと」。

 前半は3番4メートル、6番8メートル、8番3メートル、そして9番は右から12メートルの下りのラインを読み切って、これでもかとバーディーパットを決め続けた。

 ハーフターン後、一時は「流れがよくなかった」と5ホール、パーが続いたが15番パー5の3打目、ここでスタート前の誓いと、プレーがかみ合う。3打目、残り132ヤード。ベタピンを狙いたい気持ちを抑えて「下でもいいや」と手前8メートルにパーオン。これをしっかりと沈めて通算12アンダーまで伸ばした。

 攻めすぎず、しかし気持ちは前へ、が実を結んだバーディーだ。

 それを支えたのが、パッティングとアイアンだ。前週、空き時間を利用して自身のパッティングデータを計測。バックスピンが入ることが分かり、順回転するよう修正して、この日の前半10パットという好調につなげた。

 さらにアイアンは、やはり前週、師匠・尾崎将司にもらったシャフトを装着したものに替えて、この大会に臨んだ。

 こうした道具、技術に加え、最高の後押しはやはり師匠のひと言だ。前週の練習中「自信なさそうにしてたら『お前、来週オープンじゃないかよ!』とカツを入れられました」と言う。

 「この大会の大切さを再確認できて、また気持ちが入りました」と原。心技体、すべてそろって「本当にプレーが楽しい」。終始“キリッ”は崩さずとも「心は笑ってる」という原が、メジャー初戴冠に突き進む。

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