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渋野、涙の逆転V「先週の予選落ちが無駄じゃなかった」

 「女子ゴルフ・エリエールレディース・最終日」(24日、エリエールGC松山=パー72)

 7位で出た渋野日向子(21)=RSK山陽放送=が6バーディー、ノーボギーの66で回り、通算19アンダーで逆転優勝を果たした。今季国内ツアー4勝目。次週のツアー最終戦、リコーカップ(宮崎、28日開幕)でランキング3位から逆転で史上最年少賞金女王の座を狙う。史上初の4週連続優勝を狙った賞金ランク1位の鈴木愛(25)=セールスフォース=は1打及ばず2位。同2位の申ジエ(韓国)は11位に終わった。

 バウンスバックのシブコ、究極形だ。単独首位でホールアウトした渋野は、プレーオフに備え練習グリーンでパッティング練習。そこへ舞い込んで来た優勝確定の一報に、バンザイ、そして涙ぐんでキャディーと抱擁を交わし、喜びを表した。

 全英V時の「スマイルシンデレラ」に始まり「バックナインのシブコ」など、いろんな呼称が渋野の人となりを彩った。「バウンスバックのシブコ」もその一つだ。

 バウンスバックとはスコアを落とした次のホールでバーディー以上を取り返すこと。「なにくそ」の気合を示すバウンスバック率は26・31%と、2位の稲見に約4%の差をつけて堂々の1位に立つ。

 しかし何しろ、決勝2ラウンドはノーボギーという傑出したプレーだ。バウンスバックしようがないが、ならばそれ以上のものを見せてやろうとばかりにやってのけた。前週予選落ちからの優勝劇。今季、渋野以外では鈴木しかやっていない離れ業で、四国のギャラリーを大喜びさせた。

 しみじみと「先週の予選落ちが、無駄じゃなかったな」と振り返った。もちろん「なにくそ」の増幅もあっただろうが、予選落ちにより故郷・岡山で過ごす時間を持てたことが大きかった。

 アマ時代に通った練習場で、ジュニアたちと触れ合えた。両親からの助言もあった。地元応援団から「今まで当たり前のように予選を通ってくれてありがとう」とうれしい言葉をもらった。「家族、ギャラリー、応援団、地元、キャディーさんたちのために頑張ろう」と、これまでにない心境で臨んだ試合だった。

 そんな思いに天も味方したのか18番、渋野が2打目地点に向かうタイミングで強烈な風雨がコースを襲った。渋野は「すごいフォローだったけど、エッジまで111ヤード。それさえ越えれば、と2番手落として」PWでグリーンを狙い、ピン手前8メートルに乗せてパーでフィニッシュした。

 渋野を追う後続は17番パー5で強烈なアゲンストに悩まされてスコアを伸ばせず、勝負が決した。予選落ちからのVを、見事にやってのけた。

 これで2400万円余りだった鈴木との賞金差を1511万円に縮めた。最終戦単独2位以内なら逆転女王の可能性も出てきた。それでも「(女王を)考えないで勝てたので、来週もそうしようかな」。想像もつかない“○○のシブコ”が、誕生しそうだ。

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