渋野日向子 8カ月ぶり予選落ちに涙「もう賞金女王なんて言っちゃいけない」
「女子ゴルフ・伊藤園レディース・第2日」(16日、グレートアイランドC=パー72)
36位から出た渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は3連続を含む4バーディーを奪いながらも2ボギー、1ダブルボギーの72、通算1アンダーで1打及ばず、3月以来今季3度目の予選落ちを喫した。今大会を最後に現役引退を表明している大江香織(29)=アルプスアルパイン=が66をマークし、賞金ランク1位の申ジエ(韓国)と通算10アンダーで並び首位に立った。3週連続Vを狙う賞金ランク2位の鈴木愛は首位と1打差の3位。
初めて人前で見せた悔し涙。あふれ出たものを懸命に隠したが、渋野の落胆ぶりは大きかった。「もう“賞金女王”なんて私の口から言っちゃいけないと思う」。三つどもえの様相で残り3試合となった賞金女王争い。猛チャージをかけたかった2日目だったが…。
4番から3連続バーディー。V戦線に浮上しかけたが、続く7番でアプローチを寄せきれずボギー。11番ではフェアウエーから乗らず、寄らずで、2メートルのパーパットを打ちすぎて4メートルオーバー。これも決まらず、ダブルボギーで後退した。
そして、通算2アンダーで迎えた最終18番は1打目がフェアウエー右サイドの木の後ろに飛んだ。残り152ヤードの2打目は5番アイアンで木の下を低く通してグリーンを狙ったが右手前のバンカーにつかまり、3メートルのパーパットもカップの右を通り過ぎた。
51位。たった1打、たった1人の差での予選落ち。賞金加算はゼロ。申、鈴木との差はさらに開く。「情けない。…悔しいです。ショックです。ちょっと泣きそう…。スイマセン」と両手で顔を覆った。「残り3試合で一番やっちゃいけないこと。それをやってしまった…。自分には(女王は)ほど遠い、かけ離れてる。思い知らされた」。21歳初戦で痛恨のダメージだ。
最後に「残り2試合は、しっかりトップ争いをして、どちらもベスト3に入れるよう頑張りたい」と話すのが精いっぱい。それでも逆転女王へ、ファンの期待は消えない。頑張れ!奇跡を起こしてくれ、シブコ!