「昭和の男」宮本、令和初Vへ1打差2位浮上 ブームに「しっかり乗る」

 「男子ゴルフ・中日クラウンズ・第3日」(4日、名古屋GC和合C=パー70)

 3位から出た宮本勝昌(46)=ハートンホテル=が4バーディー、1ボギーの67で回り、通算8アンダー2位に浮上した。首位のピーター・カーミス(ギリシャ)とは1打差。昨季は賞金ランキング74位で、18年間守ってきた賞金シードを手放したベテランが、最終日に2季ぶりの優勝を目指す。2打差3位に貞方章男ら2人。8位から出たアマチュアの金谷拓実(東北福祉大3年)は71で、3アンダー12位に後退した。

 「昭和の男、令和で頑張る」-。最終ホールのバーディーで日本勢単独トップに躍り出た宮本は、会見場の席に座るなり、新聞の見出し!?を自ら切り出した。ただ、上機嫌に振る舞ったのは冒頭だけ。「ピンチの連続。何度も何度もしのいだ」と神妙にプレーを振り返った。

 前半にスコアを2つ伸ばしたが、後半は頻繁に変わる風向きに立ち向かった。13番パー3はグリーンを外したが、5メートルのパーパットを沈めた。14番は2打目を木の枝に当てるミス。しかし残り70ヤードをピンそばに寄せるリカバリーを披露した。「ボギー、ボギーでもおかしくなった」。続く15番はバーディーチャンスにつけながら手痛い3パットのボギー。緊張の糸が切れそうなところでキャディーの明るい声が届いた。

 「まだまだ、これから」。実は2日目も14番から3連続ボギーをたたいたが「あと、2ホールだけだよ」と言われて気持ちを立て直すと、連続バーディーで優勝戦線に踏みとどまった。「普通は落ち込むところだけど、明るいキャディーの性格に救われている」。この日は続く16番と18番でバーディーを奪って主役候補に躍り出た。

 5年ぶりの最終日最終組。「和合って回れば回るほど、難しくなる。人のスコアを気にしている余裕はない。ピンチをしのいで最後までいけたらいいかな」。でもその結果、逆転優勝となれば…。「令和、令和と言うでしょうね。そういう流れには、しっかりと乗っかりたいから」。ツアー通算11勝を誇る昭和47(1972)年生まれの46歳、お祭り男の本領発揮となるか。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス