平本穏、初Vへ2年ぶり首位発進 “師匠”3人の金言生かした

 「男子ゴルフ・長嶋茂雄招待セガサミー杯・第1日」(6日、ザ・ノースカントリーGC=パー72)

 プロ12年目、ツアー未勝利の平本穏(やすき、32)=アイディオー=が6バーディー、ボギーなしの66をマークし、2年ぶりに首位発進した。上井邦裕(三好CC)、09年全米プロ覇者のY・E・ヤン(韓国)が首位で並んだ。70で回った石川遼(CASIO)は28位。米ツアー通算3勝の丸山茂樹が父でアマチュアの18歳、奨王(しょうおう)=UCLA=は71で42位。大会は悪天候の影響で54ホールに短縮された。

 ピンを狙っていないはずのアイアンショットが、なぜか面白いようにピンに絡む。平本は「下手は下手なりにやろう、と。チャンスを待とうと思ってやったら、球がピンへ向かってくれた」とはにかんだ。

 インから出て、11番パー4で2打目を2メートルに寄せた。その後もアイアンがはまってバーディーの山を築いた。フェアウエーキープ率は35・71%で全体143位と低調ながらも、パーオン率は77・78%(15位)。「スコアも順位も、ナンボでもいい」。欲を抑え込んだマネジメントが奏功した。

 3人の“師匠”から贈られた言葉を思い返しながらプレーした。谷口徹には「頭を使ってやれ」と叱咤(しった)され、田中秀道からは「謙虚にプレーしなさい」と諭された。竹谷佳孝には「一喜一憂するな」と言われ続けた。

 54ホールの短期決戦だ。「順位、スコアは気にしない。喜ぶのは日曜日が終わったあと」。静かに、淡々と、無欲のプレーを貫徹する。

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