松山は6打差14位で最終日へ「ビッグスコアは絶対に出る」
「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・第3日」(17日、エリンヒルズGC=パー72)
第3ラウンドが行われ、海外メジャー初優勝を目指す世界ランキング4位の松山英樹(25)=LEXUS=は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算6アンダーで首位と6打差の14位に後退した。
この日の松山は首位と2打差の通算5アンダー8位からスタート。2、8番(ともにパー4)でバーディーを奪い、この時点で通算7アンダーまでスコアを伸ばした。
しかし、後半は10番パー4と13番パー3をボギー。14番パー5でバーディーを奪い返したが、続く15番パー4でボギーと苦しんだ。
それでも終盤は最終18番パー5でバーディーパットを決め、前日よりスコアを1打伸ばして、最終ラウンドへ望みをつなげた。
この日は、松山より先に回ったジャスティン・トーマス(米国)が9アンダー63をマークして通算11アンダーで首位と1打差の2位に浮上した。
松山はスコア提出後、この日のプレーについて「ドタバタしながら(前半は)よく2アンダーでハーフターンできた。後半は伸ばせる雰囲気があって逆に落とした。前半と後半の内容が違ったので、何か変な感じがある」と振り返った。
松山は後半に入り、11番終了後にリーダーボードを注視した。そのことを問われると、「10番でボギーを打ち、順位が下がっているのは分かっていた。(通算)10アンダーから少し上にいかないとトップにはなれないと思っていたが、それでも8アンダー、9アンダーで終われば明日(最終ラウンド)は面白い位置かなと思った。なかなかそこからパットが入らなかったので残念だった」と答えた。
12番以降は攻撃的なゴルフを展開。「10番の第2打でショットのフィーリングがだいぶ戻ったので、(バーディーの)14番にしても、きょうは狙って失敗した15番(288ヤードのパー4)にしても、ピンを攻められる内容にやっとなってきたので良かった」と語った。
内容と結果がかみ合わない中で最終18番パー5では第1打をフェスキュー(細く長い草)の中に打ち込みながら、第2打でフェアウエーへ出し、第3打で3メートルにつけてのバーディーフィニッシュ。「(第3打はグリーン上で)手前に戻ってくるのではなく横に流れてくる予定だったが、最後に入ってくれて良かった」と笑顔。
首位と6打差での最終日へ向け「きょうと初日の内容では話にならないが、1日いいスコア(第2日に65)で回れている。きょうはジャスティン・トーマスが9アンダーを出している。(自分も)出ないコースではないと思う。しっかりと自分のベストを尽くせれば、ビッグスコアは絶対に出ると思う。そうなるように頑張りたい」と優勝への強い気持ちを表した。