森美穂10位好発進「大人のメンタル」

 「女子ゴルフ・サントリー・レディース・第1日」(9日、六甲国際GC=パー72)

 昨年プロテストに合格した森美穂(23)=京セラ=が6バーディー、3ボギーの69で回り、トップと3打差の10位と好発進した。今季は前週まで11戦すべて予選落ちしているが、アプローチとパットが改善し、復調への光が見えてきた。首位にはキム・ハヌルとイ・ボミの韓国勢が6アンダーで並び、1打差の3位に国内ツアー専念を表明した有村智恵(28)=日本HP=ら2人が続いている。

 2007年、14歳でフジサンケイレディースに出場した美少女ゴルファーは、23歳になった。すぐにもプロで活躍するだろうと思われた森だったが、プロテストに4度失敗。昨年、晴れて合格を果たして迎えた今シーズン、11試合すべて予選落ちとまたも試練に直面した。

 それでも森は「こんなに落ちてる。人生初ですね」と笑い飛ばし「どうしようもないゴルフではないので、心は折れてなかったです」という。

 その前向きな気持ちと冷静な自己分析で、この日はひと味違うプレーを演じることができた。

 パッティングの際に「グリップに力が入りすぎていた」と前週気づいて修正。すると「肩のラインで打てるようになった」と6番では12メートル、16番は下から6メートル、そして17番は9メートルという長いパットを面白いように放り込んだ。69は14年のアクサレディース初日以来となる自己最少タイのスコアだ。

 「悩んでいた」というアプローチも「ショットのミスがあってもパーを拾えるようになってきた」と改善。ドライバーが220ヤードと、飛距離で勝負するタイプではない。これまでのゴルフ人生同様、山あり谷ありを前向きにしのいでいくのが森のゴルフだ。美少女を卒業し、真の開花のチャンスを迎えた。

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