片山3打差4位浮上 ツアー30勝目へ

 「男子ゴルフ・カシオ・ワールドオープン・第3日」(28日、Kochi黒潮CC=パー72)

 7位から出た片山晋呉(42)=イーグルポイントGC=が6バーディー、3ボギーの69で回り、通算7アンダーで首位と3打差の4位に浮上した。最終日は逆転での大会連覇、史上6人目のツアー通算30勝目を狙う。石川遼(24)=CASIO=は73とスコアを落としながらも、通算10アンダーで単独首位をキープした。

 直近8戦で優勝を含むトップ10入りが5回と後半戦の主役を演じている片山は「キツイですよ。心地良い疲れなんてない」と疲労困ぱい。ただ、コースに出ればいつもの戦闘モードだった。

 1番で2打目をピンそば10センチに寄せ、OKバーディーで好発進。5、7番でともに4メートル、9番では3メートル、10番では7メートルを決めた。ショットの安定感は際立ち、3日間のフェアウエーキープ率73・81%、パーオン率83・33%は1位。好調なショットでつくった好機を、パットできっちりスコアにつなげた。

 勝てない時期を経て、片山の考え方は大きく変化した。強気な性格そのままに勝ち気なゴルフを貫いてきたが、「自分のため、お金のために戦うのはもう無理。いまは、応援してくれる人を喜ばせたい、興奮させたい。その思いしかない」。

 片山にとっては4大会目の2連覇、そして節目のツアー通算30勝目へ向け、「ビッグスコアを出せれば面白いね」。顔は笑っていたが、射るようなまなざしは熱くぎらついていた。

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