松山、激戦制しV「めっちゃ嬉しい」

 「ダンロップ・フェニックス・最終日」(23日、フェニックスCC=パー71)

 首位から出た松山英樹(22)=LEXUS=が通算15アンダーで並んだ岩田寛(33)=フリー=とのプレーオフを1ホール目で制し、大会7人目の日本人優勝、日本ツアー通算6勝目を飾った。一時はトップに2打差を付けられたが、17、18番の連続バーディーで追い付いた。ダンロップと用具契約を結んでいる日本のエースは「めっちゃうれしい」と、ホストプロの大役を果たし感激に浸った。

 崖っぷちから意地と執念の追い込みを見せた。15、16番で連続ボギーとした松山は通算13アンダーに後退。17番グリーンで岩田が先に15アンダーでホールアウトしたことをリーダーボードで知った。

 「絶対に入れなきゃいけない」。集中力を極限に高めて5メートルのバーディーパットをねじ込むと、続く18番パー5は第1打を310ヤードのビッグドライブでフェアウエーへ運び、第2打でグリーン奥のカラーまで運んだ。3メートルのイーグルパットこそ外したが、連続バーディーを奪ってプレーオフに持ち込んだ。

 東北福祉大OB同士の対決。1ホール目、ティーグラウンドで握手した岩田は松山に「いつもと違う勝負師の顔」と感じたという。松山は「態度が悪いと思われても仕方ない。それぐらいじゃないと勝てない」と気迫で先輩を圧倒した。

 第1打、岩田は右の林の中に入れる大トラブルに見舞われ、6打目でグリーンオン。最後は松山は勝利を決めるパーパットを楽々と沈め、帽子を取って大歓声に応えた。

 優勝会見では「めっちゃうれしい」と第一声。21歳のスピースとの日米ライバル対決も制し、「パッと来て勝たれたら日本男子は何してると言われる。勝たなければダメみたいな感じがあった」という重圧からも解放され、安ど感に浸った。

 今季は出場義務試合5戦をクリアできず、来季は日本ツアーのシード権を行使できない危機にあったが、この勝利でツアーメンバー登録すれば、来年から2年間のシード権を得られる。ただ「来年も今年と変わらない」と、あくまで米ツアー優先に変更はなく、「次は(海外)メジャーで勝てるように」と大きな目標を見据えた。

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