松山奪首!最終18番イーグルで

 「ダンロップ・フェニックス・第2日」(21日、フェニックスCC=パー71)

 11位から出た松山英樹(22)=LEXUS=が1イーグル、6バーディー、1ボギーの64で回り通算10アンダーに伸ばし単独トップに浮上した。最終18番パー5で第2打をピン20センチに寄せOKイーグル。世界クラスの技量で日本のエースの貫禄を見せつけた。1打差の2位に米国期待の新星、ジョーダン・スピース(21)ら2人。石川遼(23)=CASIO=は通算2オーバーで54位に後退した。

 これぞ世界基準だ。最終18番パー5、松山は残り240ヤードの第2打を4Iで強振。グリーンに落ちた打球は右から回り込みピンに向かうと20センチにピタリ。ギャラリーは「ウオー」と大歓声に沸いた。

 OKイーグルで通算10アンダーに乗せ単独首位を奪取。「とりあえずグリーンに乗って、イーグルパットが打てればいいという気持ちだった」と振り返ったが、今年5月に米ツアーで初優勝を飾った貫禄を見せつけた。

 大会初Vへ幸運も味方だ。14番パー4では第1打を右の林に打ち込んだが、木に当たりラフに跳ね返った。第2打を1メートルに寄せてバーディー。「とんでもないミスが出る。あんな球を打っていたら崩れてしまう」と笑顔なく自らを戒めた。

 4、12番で計測された平均飛距離は300・5ヤードで1位。今大会から投入した新ドライバーは日ごとに威力を増している。「ショット、パットともいい感じでかみ合って来た」と手応えを実感した。

 10代で米ツアーを制した新星、スピースと並ぶ64はこの日のベストスコア。18番ティーグラウンドでは「あしたも一緒かなあ」と2人で話したという。スピースも松山に負けじイーグル締めで第3日も同組に。松山は「取れるのかと思って見ていた。すごいな」と感嘆した。

 米でしのぎを削るライバルの存在は大いに刺激。「向こうは(発熱で)体調が悪いのにこのスコア。感心ばかりしていると負ける。自分も相手に感心されるくらいのプレーをしたい」とキッパリ。「この試合を勝つことだけを考える」と日本のエースは闘志をみなぎらせた。

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