酒井、大会タイ&自己ベスト64で首位

 「アース・モンダミンカップ・第3日」(28日、カメリアヒルズCC=パー72)

 5位から出た酒井美紀(23)=国際スポーツ振興協会=がボギーなしの8バーディーで大会記録タイ、自己ベストの64をマークし、通算14アンダーで全美貞(韓国)と並んで首位に立った。最終日はプロ5年目で悲願の初優勝を狙う。テレサ・ルー(台湾)が1打差の3位につけ、さらに1打差の4位にトップから後退したアン・ソンジュ(韓国)が続いた。

 23歳のホープが潜在能力の高さを証明した。酒井がツアー自己ベストの64をマーク。「プロの試合では66がベストだったのでうれしいです」と、笑顔でラウンドを振り返った。

 「今日はピッチングウエッジ(PW)の110ヤードショットが良かった」と、これを軸にしたマネジメントがハマった。2番で残り110ヤードの第2打をPWで4メートルにつけてバーディーを奪うと、5、7番とも2メートル以内に乗せてバーディーを奪取。折り返し後の13番もしっかり1メートルにつけた。

 アイアンを先週最終日(22日)からマッスルバックに替えてキレが増した。一般的にキャビティーより難しいといわれるが「逆にしっかり打てるのがいい。打ち込めて抜けがいい感じ。飛距離も伸びた」と、爆発につなげた。

 8歳でクラブを握り、12歳の03年から福島県ジュニア連覇。09年から東北アマを連覇し、10年に日本女子アマを制覇した。いわば、勝みなみが活躍する現在のアマ旋風の先駆け的な存在だ。11年3月の東日本大震災時は自宅が被災。友人の藤本麻子宅へ身を寄せた経験があり、強い精神力はその時養われた。

 今週の副賞はポルシェ。ゴルフの師でもある父・正孝さん(59)が大のカーマニアで「父はコースで、試合より副賞の車を見る方が好きなタイプ。今週もずっと欲しいと言っているので頑張りたいです」。大器が大輪の花を咲かせる瞬間は、もうすぐそこだ。

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