ラグビーは「TMO」、サッカーは「VAR」 ビデオ判定あれこれ
「ラグビーW杯・1次リーグA組、日本-ロシア」(20日、味の素スタジアム)
日本はWTB松島が2本のトライを奪い、12-7とリードして前半を終えた。前半途中にビデオ判定にあたる「TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)」により、松島のトライかと思われたプレーが認められないシーンがあったが、これにサッカーファンを中心にネット上で反応があった。
ラグビーでのTMOは、トライを取るときにボールを地面につける「グラウンディング」が正しく行われているかどうかなどについて、別室でビデオ映像での検証を行う。今回は、松島にノックオンというボールを前にこぼしてしまう反則があったとして、トライと認められなかった。
サッカー界では最近になって広まったビデオ判定は「VAR」。ビデオ・アシスタント・レフェリーと呼ばれる。こちらも別室でビデオ映像により試合をチェックしているスタッフの助言により、主審が最終的に判定を変更するか、しないかを決める。なお、選手や監督がVARからの助言を受けるよう求めることはできない。
野球、テニス、アメリカンフットボールなどでは「チャレンジ」や「リクエスト」といった権利があらかじめ各チーム・選手に与えられており、それぞれのルール・回数に基づきビデオ判定が行われる。
なお、日本の大相撲は、勝負を裁く審判が「物言い」をつけた際にビデオ室からの助言で勝負を判定する。