羽生2週間でまたSP世界最高点

 「フィギュアスケート・GPファイナル」(10日、バルセロナ)

 男子ショートプログラム(SP)で、羽生結弦(21)=ANA=が、自らの世界歴代最高得点を4・62更新する110・95点で首位に立った。2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)に19・43点の大差をつけ、男子初の3連覇へ好発進した。宇野昌磨(愛知・中京大中京高)は86・47点で4位、村上大介(陽進堂)は83・47点で5位。浅田真央(中京大)と宮原知子(大阪・関大高)が出場する女子SPは11日(日本時間12日)に行われる。

 羽生がまたも魅せた。2週間前のNHK杯でたたき出したSPの世界歴代最高得点の更新がコールされると、会場が大きな拍手と歓声に包まれた。両腕でガッツポーズし、自ら偉業をたたえるようにかしわ手を打った。

 「NHK杯の評価を超えないといけないというか、その演技をもう一回しなくてはいけないというか、どこか『~しなくてはいけない』というプレッシャーはあったとは思う。それをちゃんと感じながら気持ちをコントロールできた」。

 GPシリーズ最終戦、NHK杯でのSPと構成は全く同じだった。自らの得点を塗り替えた要因は二つ。ジャンプやスピンの出来栄えによる大きな加点と、表現力を示す演技点の上積みだった。

 鮮やかに跳んだ冒頭の4回転サルコーから、4回転-3回転のトーループで勢いに乗った。得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も完璧。「自分にとって壁になる」と語っていたスコアを、いとも簡単に飛び越えた。

 隙のない演技に、ジャッジは演技構成点の「身のこなし」の10点満点など、表現力を示す5項目で高得点をつけた。技術点ではただ一人、60点台となる61・81点をマーク。最初の2つのジャンプには最高評価の3点が並んだ。

 ソチ五輪金メダリストは「同じ演技は一つとしてない」と、自分の演技を極め続けている。男子初の3連覇が懸かる今大会。12日のフリーへ、唯一無二の演技を見せてくれるはずだ。

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