車いすテニス・小田凱人 地元凱旋で完勝 センターコート超満員「ゴールデンスラム」の実力魅せた

 「アジアパラ大会・車いすテニス」(20日、名古屋市東山公園TC)

 車いすテニスの男子シングルスで世界ランキング1位の小田凱人(20)=東海理化=が初戦の2回戦でカザフスタン選手に6-0、6-0で完勝し、準々決勝に進んだ。女子シングルスの上地結衣(32)=三井住友銀行=は初戦の準々決勝でタイ選手にストレートで勝ち、準決勝に進出。

 試合前の雨に、小田は「お客さん、どうなるかな」と不安がよぎったが、杞憂(きゆう)だった。四大大会とパラリンピックを全制覇する「生涯ゴールデンスラム」を昨年達成した地元の英雄の凱旋試合を見ようと、約3500人収容のセンターコートは大勢の観客で埋まった。1ゲームも落とさず、30分の完勝で期待に応え「このまま突っ走りたい」と威勢よく言った。

 格下のカザフスタン選手が相手でも「どんどん攻めるのが自分」と、スタイルを貫いた。世界屈指のスピードを誇るサーブで9本のエースを奪い、強烈なショットを次々と決めた。

 生まれ育った愛知県は小田の活躍もあって、車いすテニスの普及に力を入れる。小田も「一番盛んと言われたい」との野望がある。観客からは好プレーに感嘆の声が漏れ、試合後に行ったサインボールの打ち込みも大盛況だった。競技の魅力を発信し、ファン拡大も今大会の目的の一つ。「ここから見に来てくれる人が増えると思う。自分の強さを見せられたら一番」。パラでは数少ないプロ選手としての自覚をにじませた。

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