6場所ぶりV涙の大の里は「新しいルーティンをつくったんだな」 故郷・糸魚川の願い-羽を休める場所に
「大相撲秋場所・千秋楽」(27日、両国国技館)
横綱大の里が涙の復活を遂げた。大関安青錦との相星決戦を制し、12勝3敗で6場所ぶり6度目の優勝を飾った。昨年九州場所で負傷した左肩の影響で低迷が続いていただけに、賜杯を前に大粒の涙を流し、感激を隠せなかった。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)への感謝とともに、13勝以上のハイレベルな優勝を次の目標に掲げた。
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日体大相撲部の同級生で、大の里との縁で現在は新潟・海洋高のコーチを務める寺尾拓真さんは「彼は壁に当たっても、やるべきことを自分で考えて実行してきました」と語る。
高校、大学とも1年で活躍も、2年時に低迷期があった。「大学の時は食生活を見直し、自分でジムと契約してトレーニングを強化していた」と3、4年時のアマ横綱につなげた。今場所では花道で付け人の顔を凝視する様子、塩を手にする際に大きく息を吸って吐く姿に「自分で考えて新しいルーティンをつくったんだな」と気付いた。
普段も電話で1時間ほど話すというが、昨年と様子が変わることがない。「弱音を吐く人間じゃないので、私自身もいつもと変わらない接し方です」。今年2月に大の里は海洋高の合宿所、かにや旅館を訪問し、田海哲也総監督の恵津子夫人にカレーライスを求めた。
「急に言われた恵津子さんは困り顔ですごく喜んでいました。カレーライス、フレンチトーストを、皆で一緒に食べました」と述懐。部員全員が横綱に個別に声をかけられ、直後の選抜大会団体5位の躍進につながった。
海洋高は横綱が羽を休める場所であり続けたい、と願う寺尾さん。「彼が育った糸魚川の皆が応援しています。この経験をステップにして、大横綱になってほしい」と語っていた。(デイリースポーツ大相撲担当・山本鋼平)
