若隆景 兄・若元春にかなわなくても「もう一丁」 後輩には厳しい指導も稽古後一緒に遊ぶ「仲間を大切にする子」 恩師が明かす

 「大相撲夏場所・千秋楽」(24日、両国国技館)

 小結若隆景が2022年春場所以来、3番目の長期ブランクとなる25場所ぶり2度目の優勝を飾った。本割では藤凌駕を肩透かしで退け、12勝3敗で並んだ大関霧島との優勝決定戦を押し出しで制した。右膝の大ケガで幕下まで落ち、今場所も右肘のケガにも耐えた。昨年秋場所で逃した大関への起点も作り、昇進への意欲を語った。霧島は本割で宇良を押し倒したが、2場所連続4度目の優勝を逃した。

  ◇  ◇

 教え子の奮闘がうれしい。学法福島高時代の恩師で、同校相撲部の二瓶顕人監督(40)は「今場所強いな、と思いながら見ています」と語った。

 入学時は体重が65キロ程しかなかった若隆景は、負けん気は人一倍。「何でも必ず勝負しにいく。トレーニングで誰かが10回やったら15回やるとか、誰かが20キロを持ち上げたら25キロを持つとか」。年間10日ほどしか完全オフがない環境で、もっとも強く意識したのが一つ年上の兄・若元春。かなわなくても「もう一丁」と挑み続けた。

 二瓶監督も、高校3年の夏の大会前だった若隆景と「下級生から指摘されて、われに返った」と1時間以上取り続けた。「部活中は厳しく、少しでも力を抜いた後輩には厳しく指導する。でも、稽古が終わると一緒に遊んで、卒業後も連絡を取っていた。仲間を大切にする子でした」と述懐した。

 若隆景が2023年春に右膝重傷で手術を行った際は「後ろ向きな言葉は一切なくて『はい、頑張ります』って」と感心した。在学時は不仲だった若元春からは「お互い子どもができて、最近は仲良くしているんです」と連絡を受けた。

 31歳で復活優勝した若隆景。二甁監督は「解説者から『基本に忠実だ』『お手本みたいな相撲』と言ってもらえている。そういう相撲を守りながら、さらに上の地位を目指してほしい」と語った。

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