15歳・西山実沙が初世界切符 4月全日本に続き堂々2冠 日の丸ジャージーに袖通し笑顔「浮かれちゃいます」
「体操・NHK杯」(16日、東京体育館)
世界選手権(10月・オランダ)などの代表最終選考会を兼ねて、女子個人総合の2日目が行われ、4月の全日本選手権で初優勝した15歳の西山実沙(なんばク)が、全日本の成績に応じた持ち点との合計164・897点で初優勝し、初の世界選手権代表となった。前回大会覇者の杉原愛子(26)=TRyAS=は3位。上位4人が世界選手権代表に決まり、団体総合で貢献できる選手を選ぶ残り1枠には14位の中村遥香(なんばク)が入った。
初の世界選手権切符を手にすると、緊張した表情に笑顔が戻った。西山が4月の全日本選手権に続き初優勝。「自分的にはすごく緊張していたんですけど、練習でやってきたから大丈夫と思って、自信を持っていけた」とうなずいた。
1種目の跳馬で14・266点をマークすると、重圧をはねのけるような堂々とした演技を次々と披露した。得意の段違い平行棒でも13・833点と高得点をマーク。平均台も大きなミスなくこなすと、最後の床運動も、山崎隆之コーチから「最後は楽しめ」と背中を押され、きっちりまとめた。
高校1年生で、まだ15歳の体操少女。普段は1日5時間も練習に向き合っているという。山崎コーチも「彼女は一生懸命努力する。全力で物事に取りかかるところが彼女の良さ」と語る。今後、西山は代表として9月のアジア大会を経て世界選手権に臨むが、「夏も試合がある。インターハイ予選もあるから気を抜けない」とストイック。今大会のご褒美には「焼き肉とか行きたいな」とJKの顔ものぞかせた。
日の丸のジャージーに袖を通し「浮かれちゃいます」と照れくさそうに笑う。世界選手権へは「メダル争いが世界でできる選手になりたい。今できる最大のスコアでミスなくできるように調整したい」。今年シニアデビューした28年ロサンゼルス五輪の新星が、日本のエース候補に名乗りを上げた。
◇西山実沙(にしやま・みさ)2010年9月7日、和歌山市出身。小学校の入学前に体操を始めた。きっかけは、母が「夜に寝ないので、ここで遊ばせてほしい」と、西山をクラブに連れて行ったこと。なんば体操クラブ所属。昨年の世界ジュニア選手権で個人総合3位、床運動優勝、跳馬は2位。相愛高1年。身長151センチ。
