安青錦 痛恨の黒星...綱とり崖っぷち 中日までに3敗は過去に昇進例なし 報道陣に取材断り、うつむき加減で腕組み無言貫く
「大相撲春場所・6日目」(13日、エディオンアリーナ大阪)
綱とりに崖っぷちだ。大関安青錦は王鵬にきめ出され、痛恨の3敗目を喫した。中日までに3敗してから昇進した例は過去にない。ただ、既に全勝力士が消えるなど今場所は混戦だけに3連覇すれば、昇進もあり得る状況だ。横綱豊昇龍は平戸海を押し出し5勝目を挙げた。大関琴桜は小結熱海富士に押し出されて3敗。豊昇龍や霧島と高安の両関脇ら7人が1敗で並ぶ。
安青錦は背中にべったりと土をつけたまま、顔をしかめて一礼した。支度部屋では眉間にしわを寄せ、報道陣の取材に断りを入れた。うつむき加減で腕を組み、微動だにせず無言を貫いた。
パワー負けした。もろ差しに成功したが、王鵬に抱え込まれた両腕をきめられ、上体を起こされながらじりじりと後退。左右に振って抵抗するも最後はきめ出された。
綱とりに挑む今場所で初日こそ白星発進を決めたが、いまだに連勝はなく早くも3敗目。年6場所が定着した1958年以降に誕生した横綱で中日までに3敗を喫した例はない。2敗した後に師匠の安治川親方(元関脇安美錦)からは「思い切り相撲を取れよ」と、げきを受けて土俵に上がったが、痛恨の黒星となった。
3勝目を挙げた5日目の藤ノ川戦後には「体の動きは悪くないけれど、慣れていないところがある」と“違和感”を口にしていた。その内容を問われても「自分が知りたい」とポツリ。綱とりを目指す立場であることの重圧とも戦い続けている。
無敗がいなくなった混戦だけに、3場所連続優勝を成し遂げれば、昇格の可能性もある。九重審判長(元大関千代大海)は「まだ分からない。ここから全部勝てばみんなひっくり返るでしょ」と話し、八角理事長(元横綱北勝海)は「上に上がってもこういう時がある。試練じゃないか」と奮起に期待。重圧を振り払い、大関の貫禄を取り戻す。





