千葉百音は上々SPで4位発進「今日できることはできた」GPファイナル悪夢5位の雪辱&初五輪切符へ好発進 渡辺倫果は3A決めて6位
「フィギュアスケート・全日本選手権」(19日、国立代々木競技場)
26年ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会が開幕し、女子ショートプログラム(SP)が行われ、初の五輪代表を狙う千葉百音(20)=木下グループ=は74・60点をマークし、4位につけた。
12月上旬のGPファイナルではSP首位発進もフリーで暗転。まさかの5位に転落し、日本人上位2人入りも逃した。勝負の全日本。今季GP2連勝などの内容から表彰台ならば夢舞台切符に大きく前進する中で、冒頭の3回転フリップ-3回転トーループを軽やかに成功させると、続くダブルアクセル、最後の3回転ルッツもきっちりと決めて、躍動的な演技で観客をSPの世界観へ惹き込んだ。「大きなミスなく終えられたのは良かったけど、自分の中でももっといいジャンプができたのはある。それでもファイナルからSPまで考えると、自分が今日できることはできたかな」と、うなずいた。
女子はGPファイナル2位の中井亜美(17)TOKIOインカラミ=、同3位の坂本花織(25)=シスメックス=が優位に立っている。逆転五輪へ、一発内定となる優勝がほしい渡辺倫果(23)=三和建装・法大=は71・36点をマークし、6位につけた。冒頭のトリプルアクセルを決めると、続く3回転ルッツ-3回転トーループ、最後の3回転ループもまとめ、演技後は力強くガッツポーズした。
◇フィギュアのミラノ・コルティナ五輪代表選考
男女とも枠は3つ。全日本優勝者が自動的に代表入り。2人目は全日本2、3位、GPファイナルの日本勢上位2人(男子は鍵山と佐藤、女子は中井と坂本)、全日本終了時点で国際スケート連盟(ISU)公認のシーズン最高得点の上位3人から選ぶ。3人目は世界ランキングや日本スケート連盟独自の国際大会ポイント上位3人などを選考対象に加える。女子の島田麻央と男子の中田璃士は年齢制限のため五輪出場資格がなく対象外。





