競泳 ドーピング容認大会に古賀淳也が憤り「僕はそれで嫌な思いを」だからこそロス五輪は全力投球「技術向上あれば世界記録は何歳になってもできる」

 「競泳・日本短水路選手権」(18日、東京アクアティクスセンター)

 25メートルの短水路で行われた。男子50メートル背泳ぎでは、16年リオデジャネイロ五輪代表の古賀淳也(38)=スウィンSS=が、23秒92で5位に入った。「38歳で2本(を泳ぐこと)はしんどいけど、楽しさも感じている」と充実感をにじませた。

 昨年3月のパリ五輪代表選考会を最後に現役を引退。その後は水泳教室の講師を務めるなど普及活動に携わっていたが、28年ロサンゼルス五輪で4泳法の50メートルが実施されることが決まり、「五輪の舞台に戻るチャンス、道筋が見えた」と復帰を即決した。25年5月からプールに戻り、現在は週4~5日で練習。「最後の短水路では23秒9が一番速いタイムだと思うので、ほぼ(状態は)戻りつつある。順調にきている」とうなずいた。

 かつてドーピング違反で国際水泳連盟から資格停止処分を受けた古賀。意図的な摂取でなかったと認められ、処分期間は4年から2年に短縮されたが、大会に出場できない苦しい時間を過ごしたからこそ、ドーピング容認の国際大会エンハンスト・ゲームズ(来年5月、米ラスベガス)開催には憤りを感じているという。

 「ずっと自分はクリーンですと(言って)、その中で五輪の舞台で裸一貫で、どっちが速ぇんだ!という勝負をしてきたはず。なんでそっち(ドーピング容認の大会に)に行っちゃうのかなって正直思う。知っている選手も手を挙げている。僕はそれで嫌な思いをしているので」

 だからこそ自分は覚悟を決め、41歳で迎える28年ロサンゼルス五輪にも正面から挑戦する。「世界記録は技術向上、体力向上があれば何歳になってもできる。周りに対してもハッキリ言える。なにかあれば『これのおかげでしょ?』とまとめられて終わってしまうものではなくて、こういう工夫をした、こういうトレーニングをしたと全部を伝えられる。じゃあほかの選手がまねしてみようかな、取り入れてみようかなとなると思う。いきなり薬飲もうかな?は絶対にあってはならないこと」と覚悟をにじませた。

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