大の里が夏巡業後に語った夢「相撲人口を増やしたい」実現へ「強くて愛される横綱に」 日体大の同期が思い明かす 

 海洋高で行われた化粧まわし贈呈式での大の里(右)と寺尾拓真さん(提供写真)
 ファンに手を振りながらパレードを出発する大の里
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 「大相撲秋場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 横綱大の里(25)=二所ノ関=が13勝2敗で2場所ぶり5度目の優勝を果たした。横綱として昇進2場所目での初制覇には、支えた人たちの存在が欠かせない。日体大の同期で、現在は新潟・海洋高相撲部コーチを務める寺尾拓真さん(25)が、横綱が抱く相撲普及への思いを明かした。

 大学4年生の夏休みに大の里の紹介で横綱の母校を見学し、地元広島の公務員から進路を変えて、相撲指導者の道を歩んだ寺尾さん。今年の8月24日、新潟県長岡市で開催された夏巡業後に大の里と会食したという。

 寺尾さんは「巡業の疲れがあるはずですが、素の中村泰輝と過ごせて楽しかった」と述懐した。席上では、直前まで新潟総合相撲クラブの指導者として帯同した全国中学校選手権が話題に上がった。

 新潟や、全国の中学相撲の状況を尋ねた大の里は「もっと相撲人口を増やしたい」と語ったという。大学、高校、中学など全カテゴリーの近況を気にかける様子を、寺尾さんは「アマチュア相撲出身だからこそでは」と推察した。

 全国中学校選手権の出場力士にも注目。大の里は上位成績者ではなく、無名力士に視線を向けたという。当日の映像を見ながら「この子は強くなる」「取り組み方がいい」「この子はセンスがある」など、寺尾さんに次々と感想を寄せたという。

 大関時代の巡業でも「相撲人口を増やしたい」と夢を語っていた大の里。寺尾さんは「強くて皆に愛される存在になってほしい。大の里を見て、相撲に興味を持って、相撲を始めたいと思ってもらえるような横綱になってほしい」と期待した。

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