無念V逸の豊昇龍、風呂場でモノ叩き悔しがる「う~ん…」両手で“バツ印”つくり質問応じず 横綱対決の優勝決定戦で苦杯

 「大相撲秋場所・千秋楽」(28日、両国国技館)

 両横綱による楽日決戦は1差で追っていた豊昇龍(立浪)が、本割で大の里(二所ノ関)を押し出しで破って13勝2敗で並んだ。優勝決定戦では大の里に寄り倒されて敗れ、横綱昇進4場所目で初の優勝はならなかった。大の里は横綱として初賜杯で5度目の優勝となった。

 本割では鋭い出足からもろ手突きで機先を制し、大の里を押し出した豊昇龍。優勝決定戦では立ち合いでまわしを取りにいったものの、大の里に寄られ、土俵際で上手投げを放ったが圧力に屈した。物言いがついたものの、軍配は覆らず、歯を食いしばって悔しさを押し殺した。

 支度部屋に戻ると、風呂場の備品を強く叩き、大きな音を響かせて悔しさをあらわにした。シャワーを浴びた後は落ち着いた様子で座ったが、報道陣に対しては手を払うしぐさをした後、両手でバツ印をつくって質問をシャットアウト。付け人とは決定戦の立ち合いについて振り返りながら苦笑いを浮かべ、表彰式が映るモニターを見つめた。合間を置いて「う~ん…」と2度うなった後、立ち上がると「お疲れ様でした」と報道陣に一言声を掛け、場所を後にした。

 豊昇龍は今場所、初日から11連勝で単独首位を快走していたが、12日目に小結安青錦、13日目に大関琴桜に連敗。場所前からの腰痛を抱えつつ、14日目は若隆景に立ち合いで右に回り込み、はたき込んで白星。「今日は勝ちにいきました」と執念をみせて楽日決戦に持ち込んでいたが、惜しくも逆転賜杯には届かなかった。

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