叔父は朝青龍、いとこ豊昇龍の天狼星、初の幕下で勝ち越し王手「横綱と話せる立場に」
「大相撲秋場所・10日目」(23日、両国国技館)
西幕下57枚目の天狼星(19)=錣山=が村山(鳴戸)に勝って、3勝2敗と勝ち越しに王手をかけた。村山は2勝3敗。
右を差し左上手をがっちりつかんだ。右四つで互いに相手を振りながら勝機を見いだそうとする長い相撲。最後は頭をつけて上手を効かして寄り切った。「疲れました」と言いながら、表情は明るかった。
この日は幕下中継の解説が師匠の錣山親方(元関脇豊真将)で「勝てて良かった」と笑顔。師匠からは「幕下は力が五分だから、先に自分の形を作った方が強い」と助言を受けている。体重116キロと線はまだ細いが「どんどん勝っていきたい」と目を輝かせた。
モンゴル出身。叔父に朝青龍、いとこが豊昇龍のサラブレッド。「横綱に気付かれる、話せるような立場になりたい」とさらなる成長を誓っていた。





