大辻が“大鵬さんの孫”夢道鵬下し勝ち越し王手、十両復帰狙う者同士の熱戦制す「自分の相撲を取る」

 大辻(右)に敗れた夢道鵬(撮影・佐藤厚)
 大辻(手前)に小手投げで敗れた夢道鵬(撮影・佐藤厚)
2枚

 「大相撲秋場所・9日目」(22日、両国国技館)

 東幕下3枚目の大辻(21)=高田川=が夢道鵬(大嶽)に勝ち、3勝2敗と勝ち越しに王手をかけた。夢道鵬は2勝3敗。

 今年春場所で新十両を果たし、1場所で幕下に番付を下げ、名古屋場所で再昇進も再び幕下に落ちた大辻。立ち合いから激しく突き合い、四つに組み土俵際に寄り進まれるも、小手投げで逆転勝ち。「四つに組んだ時点でダメです。たまたま勝てただけです」と反省を口にした。

 相手は今年夏場所で新十両を果たした際に大横綱大鵬さんの孫、幕内王鵬の弟として注目を集めるも1場所で幕下に落ちていた夢道鵬。ともに二所ノ関一門で、出稽古等を通じて切磋琢磨してきた間柄。

 大辻は「お互いのことを知っているので、どちらもやりにくかったと思う」と振り返った。残り2番。「前に前に出て、中に入る。自分の相撲を取っていくだけです」と先を見据えていた。

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