豊昇龍 無傷5連勝 苦手の熱海富士を寄り切る 場所前酷評の観戦・横審見返した!堂々単独トップもサラリ「気にしていない」 

 「大相撲秋場所・5日目」(18日、両国国技館)

 横綱豊昇龍は熱海富士を寄り切り、5連勝。7月の名古屋場所後にふがいなさを指摘された横綱審議委員会(横審)委員の前で無敗を守り、単独トップに立った。横綱大の里は王鵬を突き落とし、連敗を免れて4勝1敗とした。大関琴桜は豪ノ山を押し出して4勝目。関脇霧島は新小結安青錦に送り出され、初黒星を喫した。大関とりに挑む関脇若隆景は阿炎を押し出し、今場所初の連勝で、3勝2敗と白星が先行した。

 横綱らしく平幕を問題にしなかった。豊昇龍は、立ち合いで自身より約40キロ重い熱海富士をもろ手突きで止め、突き放して右を差して左上手を取り、一気に寄り切った。

 序盤に金星を配給しまくった姿から一変。昇進後3場所で2回途中休場し、無傷5連勝は昨年九州場所以来になる。4日目の阿炎に続き、合口の悪い相手にも「そう思ったことはない。やるのは当然。集中してしっかりやった」とうなずいた。

 名古屋場所後の横審は、11勝の大の里、途中休場の豊昇龍を「残念至極」と酷評。この日は横審委員が来場し、大島理森委員長(元衆院議長)は「今場所は両横綱が堂々たる横綱相撲を見せている」と評価した。

 師匠の立浪親方(元小結旭豊)は阿炎戦で、立ち合いのもろ手突きを豊昇龍に指示し奏功。この作戦は、同じ一門の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)に求めた助言がきっかけだという。「うまい人にいろいろ聞きました。オレは下手だから」。豊昇龍の失地回復に、師匠も必死だった。

 大の里との横綱同士の優勝争いが実現するか。豊昇龍は単独トップにも「気にしていない」とサラリ。進撃は止めない。

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