世界陸上男子マラソンで大珍事 ケニア選手フライングで異例のスタートやり直し 会場に「ストップ」のアナウンス響く 選手80m走り苦笑いで戻る 国立騒然 高橋尚子氏も驚き「見たことない光景」
「陸上・世界選手権・男子マラソン」(15日、国立競技場発着)
前代未聞の珍事が起こった。予定されていた午前7時半に号砲が鳴ったが、まさかのフライングにより、スタートがやり直しになる事態となった。
緊迫のスタートの中で、インコースに陣取ったケニアのゲティッチが我慢できず、号砲よりも先に飛び出す形に。選手らは80メートル近く走った後、「ストップ、ストップ、ストップ」のアナウンスで止まるように指示され、選手らは苦笑いを浮かべ、スタート位置に戻された。
マラソンでは珍しいフライングに、国立は騒然となった。
係員により、グリーンカードが提示され、ゲティッチは失格にはならず、やり直しに。約1分ほど遅れてスタートした。
TBSで解説のアテネ五輪金メダリスト、高橋尚子氏は「今まで見たことない光景ですね。スタートが遅れることはあっても、走り始めて止められるのは初めてです」と驚いた様子だった。川内優輝氏も「機器のトラブルでやり直しになったことはあるんですが」と語った。





