日本は涙、15年ぶりメダルならず ブラジルとフルセット激闘も惜敗 最後は石川のスパイクがブロック「迷いなく打ち込んだが…」0-2から驚異の粘り、2度MP迎えるも決められず

 「バレーボール女子・世界選手権・3位決定戦、日本2-3ブラジル」(7日、バンコク)

 世界ランク5位の日本は、同2位のブラジルとフルセットの激闘の末、2-3で敗れ、4位に終わった。2010年大会以来15年ぶりのメダルはならなかった。主将の石川真佑、佐藤淑乃らは涙に暮れた。

 前日の準決勝で同4位のトルコに1-3で逆転負けし、47年ぶりの決勝進出を逃した日本は、4大会ぶりのメダルをかけた戦いに挑んだ。序盤からブラジルのスーパーエース、ガビのスパイクがさく裂。佐藤淑乃のスパイクも平均身長で13センチ上回るブラジルのブロックに掛かり、序盤から劣勢を強いられた。和田由紀子のバックアタックなどで反撃したが、そのまま押し切られて12-25で第1セットを落とした。

 第2セットは石川真佑主将が粘り強く決め、佐藤のバックアタックなどで食らいついていったが、ジワジワと引き離されると、ガビを止めきれず、16-25で崖っぷちに追い込まれた。

 第3セットは日本が5連続ポイントでスタート。佐藤のバックアタックなどで突き放すと、終盤にブラジルに猛追されたが、佐藤のスパイク、サービスエースで嫌な流れを断ち切り、25-19で1セット奪い返した。

 第4セットはブラジルに5点連取を許したが、石川のスパイク、中川つかさのサービスエース、佐藤のスパイクなどで11-11の同点に。佐藤のバックアタックで一時リードを奪った。しかし、その後は一進一退の攻防が続き、佐藤の連続サービスエースなどで食い下がると、24-23からブラジルのオーバーネットの判定で一度は日本の25-23となった。しかし、この判定を巡り、ブラジルがビデオ判定を要求し、これが成功。ポイント無効で24-23で再開かと思われたが、ブラジルにポイントが入り24-24となった。アクバシュ監督が猛抗議したが、判定は覆らず。騒然となった。それでも佐藤が奮闘。終盤鬼神のごとく、スパイクを連続で決め、29-27で試合を振り出しに戻した。

 最終セットは序盤ブラジルにリードを許したが、徐々に反撃。佐藤のブロックで同点に追いついた。さらに9-9から山田二千華のブロックでリードを奪い、先にマッチポイントを迎えたが、2度の好機を生かし切れず。最後は石川のスパイクがブロックされ、ブラジルのパワーに屈する形で16-18で落とした。

 23得点でチームを引っ張った石川だが、最後のブロックされた場面に「最後自分がブロックを食らって負けてしまった。迷いなく、思い切って打ち込んだんですけど、シャットされて負けてしまった。その事実は変わらない」としつつ「やり切って最後勝てなかった。やり切って終えることができた」と前を向いた。

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