バレー女子 劇的15年ぶり4強 フルセットでオランダに勝利!メダルに王手 最後は石川が決めた
「バレーボール女子・世界選手権、日本3-2オランダ」(3日、バンコク
準々決勝が行われ、4大会ぶりのメダルを狙う日本はオランダに3-2でフルセット勝ちし、銅メダルだった2010年以来のベスト4入りを決めた。6日の準決勝は4日に実施される米国-トルコの勝者と対戦する。試合序盤にミスが出て劣勢になった日本は、石川真佑(25)=ノバラ、和田由紀子(23)や佐藤淑乃(23)=ともにNEC川崎=の強打で第2セットと第4セットを奪い、最終第5セットも競り勝った。
最後は主将が決めた。コートに歓喜の輪が広がる。石川が自らの手で15年ぶり4強入りをたぐり寄せ「苦しい時こそ踏ん張りどころ。今まで取り切れなかった分、取り切ろうと思い打ち込んだ」と、とびきりの笑顔だ。
世界ランキングは日本が4位でオランダが8位だが、過去の通算対戦成績は28勝27敗と互角とも言える相手。第1セットは、平均身長188・7センチの壁に阻まれ、先取を許した。第2セットからは徐々に調子を上げ、7-10から石川の強打を皮切りに8連続得点で逆転。振り出しに戻した。
第3セットは取り返されたが、ここから日本は底力を発揮した。石川は強烈なバックアタックを解禁し圧倒。5連続得点を奪うなど、最終セットに突入した。しかし開始から3連続失点するなど、息をのむような展開が続いたが、最後は粘り切り、オランダを下した。
主将としてチームをけん引する石川。前主将の古賀紗理那さんについて「キャプテンとしてエースとして、引っ張ってくれた。学ぶものがたくさんあった」という。ただ、憧れの背中を追いながらも「自分らしくチームを引っ張れたら」。自身の色も新生ジャパンに落とし込んでいく。
メダルに王手をかけ、準決勝は米国-トルコの勝者と激突。「今日みたいな苦しい展開が続くと思うが、チーム全員で勝ちにいきたい」。一丸バレーで頂点まで駆け上る。





