名古屋場所新会場は異例!支度部屋が幕内と十両で別れる「巡業のよう」
「大相撲名古屋場所・初日」(13日、IGアリーナ)
東京で1985年に蔵前国技館から両国国技館、地方では九州場所で1981年に九電記念体育館から福岡国際センター以来となる新会場に移転した本場所。最初の取組では東序ノ口24枚目の東颯海(玉ノ井)が、西序ノ口23枚目の末冨(境川)を寄り倒し、15歳同士の取組で新会場最初の白星を挙げた。
新会場の特徴は、東西とも十両と幕内で支度部屋が別であること。他の会場より1部屋の充てられるスペースが小さいための措置とみられ、幕内は横綱が陣取るためコの字型に上がり座敷が設置されているが、十両は左右に分かれているだけとなっている。
序ノ口から幕下までの力士は、幕内と十両どちらの支度部屋を用いても構わない。部屋関取衆の明け荷を置く位置などに応じて、使い分けているようだ。各部屋の広さが異なり、4部屋中では西十両の支度部屋が最も狭かった。支度部屋から土俵までは離れており、ある三段目力士は「巡業のようですね」と話していた。
通例は支度部屋は東西に一つずつ設けられ、序ノ口から幕内までが使うもの。十両と幕内で別なのは、現状ではIGアリーナのみ。過去にも例が少なく、古い関係者によると、1971年に改修する前の蔵前国技館が十両と幕内で支度部屋が別だったという。





