AS デュエットペア変更 パリ五輪と同じ比嘉、佐藤組で世界選手権出場 宮川HC「戦う意味で変更」
アーティスティックスイミング(AS)日本代表が24日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで合宿を公開し、世界選手権(7月開幕、シンガポール)のデュエットテクニカルルーティンに出場するペアを比嘉もえ(井村ク)、佐藤友花(ジョイフルアスレティックク)組に変更することを明かした。
今季はここまで比嘉、藤井萌夏(ザ・クラブピア88)組だったが、間近に迫った世界選手権でさらに高い難度の演技に挑戦するために変更。取材に応じた宮川美哉ヘッドコーチは「全種目に出て、(メダル獲得の)チャンスを狙わないといけない。戦う意味で今回は変更した」と説明した。
比嘉、佐藤組はパリ五輪時と同じ組み合わせ。3月下旬から練習を開始したため、大会ごとに得られるジャッジからの演技フィードバックでは現状、「一対に見えない」と厳しい評価はもらっているが、宮川ヘッドコーチは「カラーを合わせることや、同時性はこれから試行錯誤していく。伸びやかさ高さがあるのは比嘉、力強さ、スピード感は佐藤、お互いに良いところにすり合わせることになる」と語り、伸びしろは十分にある。
世界選手権開幕までは1カ月を切った。前評判が勝敗を左右するのではなく、演技一つ一つの技に難度を振り分けた新ルールは適応されたパリ五輪では、メダルに届かなかった日本。28年ロサンゼルス五輪でのメダル奪還に向けて、1年目の世界選手権の結果は強豪国との距離を測る上でも重要になってくる。
宮川ヘッドコーチは「目標は1つでも多くメダル争いに加わることだけど、実際の勝負は簡単なことじゃない。私たちの立ち位置はすごく厳しい。それでも勝ち目は0じゃない。何かしら抜け穴があり、それを私たちが理解して1つずつ丁寧にこなしていけばチャンスは0じゃない」と意気込んだ。





