豊昇龍 名古屋は「先輩横綱として気合を入れてやる」 夏場所千秋楽、大の里の全勝V止め“綱の意地”

 小林幸子(右)と歌う豊昇龍(代表撮影)
 夏場所の千秋楽、上手ひねりで大の里(下)を下した豊昇龍
 大の里(右)と写真に納まる豊昇龍(代表撮影)
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 大相撲の第74代横綱豊昇龍(26)=立浪=が22日、都内で昇進披露パーティーに出席した。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や新横綱大の里ら角界関係者、政界から石破茂首相、芸能界からは歌手の小林幸子ら約1100人から祝福された。5月の夏場所千秋楽、大の里の全勝優勝を阻止した一番を思い出に挙げ「二人が横綱になったので、先輩横綱として気合を入れてやる」と誓った。

 今年1月の初場所で2度目の優勝を飾り、昇進を決めた豊昇龍。春場所は右肘痛による不振で、新横綱として39年ぶりに休場した。夏場所も序盤で2敗を喫し、優勝争いに絡めないまま。「横綱昇進披露宴、やっと来ましたね」との言葉に、昇進後の苦労を漂わせた。それでも「苦労もあったし、いいこともあった。人は成長するものなので、しっかり集中し、勉強してやっていく」と前を向く。

 「いいこと」とは、夏場所千秋楽の大の里戦だ。上手ひねりで土俵にはわせ、全勝優勝を阻止した。12勝目を挙げ「横綱の責任を果たさないといけない。千秋楽で大の里に勝てば、責任を果たせるかなと思っていた。新横綱場所は休場していたので。全勝を止めたのはうれしかった」と振り返った。

 ビデオメッセージで登場した石破首相は、大の里戦を「本当に圧巻」と称賛。祝辞を述べた横綱審議委員会(横審)の大島理森委員長も「意地を見せてくれた」とたたえた。他の登壇者も次々に、出席した大の里を前に祝辞を入れ続けた。

 歌手の小林幸子は、毎年田植えで豊昇龍と交流。“日本の母”に名乗り出ると、豊昇龍から既に恩人で“日本の母”は存在するので「二番目の母で」と通達され、笑顔を見せた。披露宴では自身の持ち歌「もしかして PART2」(1984年)をデュエットし、大盛り上がり。「大関の時より上手になっている」と驚いた。

 名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)に向け、豊昇龍は「先輩横綱として気合を入れる」とキッパリ。失地回復の優勝へ「応援の力もあって頑張れる」と闘志を示した。

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