元幕内として異例の弓取りデビュー天空海が白星発進!再十両後の継続も意欲

 欧勝竜(左)を攻める天空海
 欧勝竜(右)をはたき込みで破る天空海
 欧勝竜(右)を破る天空海
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 「大相撲夏場所・初日」(11日、両国国技館)

 西幕下筆頭の天空海(34)=立浪=は初日に欧昇竜(鳴戸)をはたき込み、白星発進。「よく見えていたし、動けていた」と振り返った。

 結び後には弓取りデビューが控える。「体が大きいので力強さを出したい」と意気込んだ。十両時代に弓取りを始め入幕した大田山、幕内で弓取りを開始した大岩山の例はあるが、元幕内経験者としてデビューするのは初めてのケースとなる。

 天空海は豊昇龍が横綱に昇進した今年2月から弓取りの練習を開始。4月までの春巡業では弓取式に度々登場。「群馬(巡業)で聡ノ富士さんに教えてもらったのが大きかった」と、日馬富士と照ノ富士の横綱時代に弓取りを務め、キレのある動きが注目された伊勢ケ浜部屋力士の名を挙げた。

 豊昇龍の綱打ちの日に、師匠の立浪親方(元小結旭豊)に打診され即応。「たまたま横綱が誕生して、親方に言ってもらったおかげ」と感謝した。今場所勝ち越せば、再十両は各日。「あと3番。早く上がって、できれば十両でもやりたい」と関取としての弓取り継続に意欲的だった。

 ただ、7月の名古屋場所では、部屋の宿舎が会場から遠いという。「電車で帰ったら、着くのが午後8時くらいになる」と思案顔だった。

 昨年の夏場所では元十両の幕下朝乃若(高砂)が弓取りを2日目から千秋楽まで務めた。十両経験者が弓取りデビューを果たすのは1991年名古屋場所の秀ノ花以来、33年ぶりの珍しさだった。

 弓取りは基本的に横綱がいる部屋又は一門の力士から選出されるケースが多い。

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