高橋藍 絶叫MVP サントリーSVリーグ初代王者「今シーズンで一番いいバレーボールができた」

 優勝を決めて、雄たけびを上げるサントリー・高橋藍(撮影・伊藤笙子) 
 SVリーグ初代王者に輝いたサントリー
 胴上げされる高橋藍(撮影・伊藤笙子)
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 「SVリーグ男子・プレーオフ決勝、サントリー3-0愛知」(5日、ららアリーナ東京ベイ)

 プレーオフの男子決勝第2戦が行われ、レギュラーシーズン2位のサントリーが4位の愛知に3-0でストレート勝ちし、2連勝で昨秋開幕したリーグの初代王者に輝いた。サントリーの高橋藍(23)がプレーオフのMVPに選ばれた。3日の初戦をフルセットの末に逆転勝ちしたサントリーは、第1セットを29-27、第2セットを25-16、第3セットを25-22で制した。

 SVリーグ初代王者の座をつかむと、仲間と抱き合って喜びを分かち合った。サントリーがストレート勝ち。高橋藍は「集大成が出せた試合になった。今シーズンで一番いいバレーボールができた」と幸福感たっぷりの顔で笑った。

 第1セットは1点ずつ奪い合う接戦だったが、粘り勝ち。ここからエンジン全開で、第2セットはスタートから5連続得点で突き放すと、18-9から藍がサービスエース。2-0で王手をかけると、第3セットもコートを縦横無尽に駆け回り「しんどい場面もあったけど、信じて戦い抜けた」と王者の称号を得た。

 初戦では調子が上がらず、ベンチに下がる時間もあった。しかし、この試合では覚醒。日本人選手1位の15得点を決め、スパイク成功率は71・43%をマーク。初戦から会場が変わった中でも適応し「サーブミスがあってもリズムを崩さず、最後の1点を取り切れたのが非常に大きかった」と振り返った。プレーオフのMVPにも輝き、胸を張った。

 チームを頂点に導くことは「自分の責任でもあった」と藍。きっちりと役目は果たした。しかし、藍にとっては通過点で、チームの目標はあくまでも世界一。「日本一にならないと、世界一のチームになるのは難しい。世界につながるいいポイントとして取れたのは大きい」と既に目線は前を向いている。

 さらなる高みへ「もっと1点にこだわっていくことが求められる」と、頂点に立っても慢心はない。お立ち台ではファンに「世界一のチームを目指している。ここでチャンピオンになれて良かった」と宣言。若きエースがけん引し、最高の景色を見る。

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