バレー・高橋藍 準決勝の判定巡る誹謗中傷に「その言葉は選手たちを褒めるものに使って」 SVリーグ決勝最終調整

 3日に開幕するバレーボールの大同生命SVリーグのプレーオフ男子決勝を戦うレギュラーシーズン(RS)2位のサントリーと、RS4位の愛知が2日、初戦会場の東京・有明アリーナで最終調整した。サントリーのアウトサイドヒッター、日本代表の高橋藍(23)は4月27日に行われた準決勝・名古屋戦で、判定を巡ってチームや選手に対して誹謗(ひぼう)中傷が相次いだ一件に言及した。2戦先勝方式となる決勝へ向け、会見ではサントリーの藤中謙也主将、愛知の高橋和幸主将が意気込みを語った。

 練習を終えた高橋藍は、複雑な表情で口を開いた。言及したのはサントリー-名古屋で波紋を呼んだ判定で、チームや選手に対して相次いだ誹謗中傷について。「いろいろな言葉があったけど、その言葉っていうのは選手たちを褒めるものに使ってほしい」と神妙に語った。

 名古屋戦を通算2勝1敗で制して決勝に進出。激戦をものにしたが、セットカウント2-1で迎えた第4セット終盤の審判の判定が物議を醸し、SNS上には誹謗中傷のコメントがあふれた。

 次の舞台に駒を進めたものの、喜びきれない状況に胸を痛めた。それでも「選手たちはリスペクトを持ってやっている。決勝にふさわしい試合をすることが自分たちの役割」と、既に目線は前を向いている。

 準決勝の勝利後から「しっかりと決勝に向いていた。そこがゴールじゃない」と奮起。「SVリーグの代表として戦う。今まで戦ってきた相手も背負って戦わないといけない」と、チームメートとともに気を引き締めてきた。

 3日からは愛知と激突する。「あとはもうやるだけ。準備はできている。リーグを背負う中で、タイトルを取る経験は今後も生きてくると思う。チームとしても非常に重要」。イタリアリーグでプレーしていた昨年までの経験も生かし、SVリーグ初代王者の座につく。

 ◆4月27日のサントリー-名古屋戦での問題 第4セット25-25の場面でスパイクをアウトと判定された名古屋が、ブロックタッチの映像確認を求め、サントリーの選手が触れていたと認められて26点目は名古屋に入った。この際、会場内の画面の映像にはブロックタッチしている部分を強調する印がなく、ノータッチと判定されたと誤解した名古屋の選手が審判員に抗議。詰め寄った1人に対し、サントリー側に1点が入るレッドカードが出された。ここで説明が不十分だったため、さらに名古屋側の抗議を誘発し、別の1選手にもレッドカードが出る事態に。本来はサントリーに2点が加わって27-26とするべきが、スコアに反映されたのは1枚分のみで、26-26で再開された。SVリーグは28日にルール適用に誤りがあったと認め、謝罪する文書を発表した。

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