サントリー高橋藍がSVリーグ初代王者へ決意「名古屋の分、決勝で戦うことができなかったチームの分まで背負って」

 「SVリーグ男子・プレーオフ決勝、サントリー-愛知」(5月3日、有明アリーナ)

 サントリーは30日、プレーオフ決勝戦に向けて大阪府箕面市内のクラブ施設で練習を行った。練習直前には日本代表アウトサイドヒッターの高橋藍(23)が取材に対応。SVリーグ初代王者への決意を語った。

 プレーオフ準決勝の激闘から3日。藍はこれまで戦ってきたライバルたちの思いを胸に戦う覚悟を示した。準決勝・名古屋戦では、第3試合第4セット最終盤のチャレンジ判定で2枚のレッドカードが飛び出す波乱もあったが、「お互い気持ちも入って緊張感はすごくあった。向こうの意地とのぶつかり合いで、最後にいろいろなことがありましたけど、でも、それも含めて最後の1点を取り切って決勝に進出できた」と後味の悪さも承知の上で、勝ちきったことを評価。「あれだけ良い試合というか、自分たちを強くさせてくれたウルフドッグスの分まで決勝で戦わないといけない。ウルフドッグスだけじゃないですけど、決勝に行って戦うことができなかったチーム分まで背負って戦いたい」と覚悟を示した。

 決勝はレギュラーシーズン覇者の大阪Bに2連勝した愛知と激突する。巧みなトスワークで日本代表を支えてきたセッター関田誠大やブラジル代表ルカレッリ、米国代表デファルコとタレントぞろい。藍は「チーム力としても上がってきているチーム。もちろん難しい試合になると思いますけど、自分たちのバレーをやっていけたら」と決勝を見据えた。

 自身は日本代表だけでなく、世界トップクラスのイタリア・セリエAでプレーするなど大舞台はいくつも経験してきた。今回のSVリーグ初代王者という称号の大きさも、今まで戦ってきたリーグ、大会の頂点と変わらない。「どこのリーグにいても、やっぱり目指すものは優勝なので。優勝することでさらに一段と成長できるというか、自信を持ってまた次のタイトルや試合に臨んでいけるという部分はある」とタイトル奪取を自身とチームの成長につなげたい。

 5月11日からはアジアのクラブ選手権であるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も控えている。日本の頂点からアジア、そして世界の頂点へ。「世界一の目標を掲げている以上は、やっぱりまずは日本一にならないと。ここで日本一を取ることがアジアクラブでの戦い方もそうですし、世界一への自信につながってくると思う」と目前の大一番の重要性を語った。

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