無念V逸の高安「忘れられない場所に」“9度目の正直”ならず悔しさ滲むも「やりきった」大の里に屈した決定戦は「圧力負け」

 優勝決定戦で大の里に敗れ、優勝を逃した高安
 優勝決定戦で大の里(右)に敗れ、ぼう然とする高安(撮影・西田忠信)
 優勝決定戦で大の里(奥)に敗れ、土俵を後にする高安(撮影・西田忠信)
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 「大相撲春場所・千秋楽」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 元大関の高安(田子ノ浦)は無念の準優勝に終わった。本割で小結阿炎(錣山)に上手出し投げで勝利し、3敗を死守したが、優勝決定戦にもつれ込まれると、大関大の里に屈した。高安が千秋楽に優勝の可能性を残すのは今回で9回目だったが、またも届かなかった。

 優勝決定戦では大の里の強烈な圧力に屈した。無念のV逸に悔しそうに視線を落とすと、重い足取りで花道を引き揚げた。花道奥のモニターで何度もリプレー映像を見返した。

 「あ~、まあ悔しいですけど、やり切りました悔いはないです。ないと言えば嘘になりますけど、でもやり切りました」と、無念を滲ませた。「(14日目の負けは)うまく切り替えて、よく集中できていた。決定戦、圧力負けしてしまいましたね」と、視線を落とした。今場所を振り返り「本当に充実した場所でした。大きなアクシデントなく取り切れた。忘れられない場所になりました。本当に悔しい気持ち忘れず、5月に向けて体作りたい。また優勝目指したい。5月も頑張りたい」と、語った。

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