平野流佳 3年ぶり2度目V トリプルコーク回避も89・75の高得点 世界選手権へ弾み「一発勝負の勝負強さ出していきたい」

 全日本選手権を制した男子の平野流佳(右)と、女子の冨田せな
 3年ぶり2度目の優勝を決め、自身の写真パネルを掲げたチーム関係者と写真に納まる平野流佳
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 「スノーボード・全日本選手権ハーフパイプ」(2日、高鷲スノーパーク)

 ミラノ・コルティナ五代表選考レースの対象大会として行われ、男子決勝では22年北京五輪代表でW杯種目別3連覇の平野流佳(22)=INPEX=が89・75点をマークし、3年ぶり2度目の優勝を果たした。女子では、北京五輪銅メダルの冨田せな(25)=宇佐美SC=が93・50点で3年ぶり4度目の頂点に立った。

 小雨と霧がかかる悪天候の会場にも対応する貫禄の滑りを見せた。平野流は難度の高い逆スタンスから技を繰り出すと、その後もルーティンを完遂。トリプルコーク(斜め軸に3回転する大技)を回避し「悔しい」と本音を漏らしつつも、1本目から89・75の高得点をマークした結果に「優勝がついてきてよかった」とうなずいた。

 12位に終わった北京五輪以降、世界の第一線を走り続けている。当時、金メダルを獲得した平野歩夢しかできなかった大技・トリプルコークは、今では世界で戦うための必須の技となった。平野流も約4年前から果敢に挑戦。ここまで習得に力を注ぎ込んできた。

 左足首のリハビリ中だった昨夏は、ユーチューブでトレーニング方法を調べ、体幹強化に着手。「トリプルコークは遠心力が強くて、グラブ(板をつかむ手)が外れることが多かった。今は体を固めて回りきれる」と完成度を高めることができた。迎えた今季は、W杯第4戦で平野歩を抑えて優勝。3季連続で種目別王者にも輝き、リベンジの五輪へ確実に成長を続けている。

 今後は世界選手権(17日開幕、スイス)に照準を合わせていく。優勝ならミラノ・コルティナ五輪の推薦基準を満たし、代表がほぼ確実となる大一番だ。「五輪と一緒で一発勝負の勝負強さを出していきたい」。全日本選手権Vを弾みに、五輪までの道を一気に切り開く。

 ◆平野流佳(ひらの・るか)2002年3月12日、大阪市出身。両親の影響でスノーボードを始め、19年世界ジュニア選手権ハーフパイプを制し、20年のユース五輪も優勝した。22年北京五輪は予選3位通過で決勝12位。22~23年シーズンからワールドカップ種目別で3連覇中。太成学院大卒。166センチ、67キロ。

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