大関とり足固めへ大栄翔「実力者といい稽古」充実の出稽古に納得

「大相撲春場所」(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)

 初場所で11勝をマークした関脇大栄翔(追手風)が28日、大阪・松原市内の佐渡ケ嶽部屋相撲場に出稽古を行った。大関昇進への意欲をみなぎらせた。

 この日は出稽古組が多く、総勢12人の関取が集結。大栄翔は大関琴桜、小結阿炎、若元春、高安らと15番で7勝8敗。「内容ある稽古ができたんじゃないか。上位、実力者といい稽古ができました」とうなずいた。

 初場所は関脇で11勝を挙げ、今場所は来場所の大関とりにつなげるため、2桁は白星を重ねたいところ。持ち味の突き押し、中に入る相撲も見せた大栄翔は「いろいろやってみた。まあ悪くないと思う」と手ごたえを口にした。

 大関に対しては「常に頭に入れて目指したい地位ですから。上がりたい気持ちがないと上がれない。場所に入ってしまえば一日一番、そういうことを考えず、その日の一番に集中するだけなんですけど。場所前の稽古ではモチベーション、上に行く気持ちを持ってやりたい」と意気込んだ。

 2021年初場所で幕内優勝。23年春場所では霧馬山(現霧島)に優勝決定戦で敗れた。その場所から三役で12勝、10勝、9勝、10勝、9勝、9勝と奮闘したが大関には届いていない。

 ただ、「経験は絶対大事で生きてくる。優勝もあるし、決定戦で負けたこともある。いろんな経験をしているので、臆することなくやりたい」と前向きな大栄翔。積み重ねた白星、黒星も糧に、悲願の大関昇進へ。足がかりに続く足固めへ、気合をみなごらせた。

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