明生が出稽古 若元春、若隆景らと18番「稽古で勝てなくてもいいものをつかめるよう」

 大相撲の幕内明生(29)=立浪=が17日、都内の荒汐部屋に出稽古を行った。

 関脇若元春、小結若隆景、十両大青山を相手に18番取り、9勝9敗だった。さまざまな立ち合いを試しながら、いなしやはたきが目立った。明生は「ケガが多い中で、試しながら課題を持ってやれた。稽古で勝てなくても、いいものをつかめるよう、考えながらやっています」と語った。

 元関脇の実力者だが、最近は首のヘルニアなど故障に苦しみ、西前頭10枚目だった初場所は6勝9敗と負け越した。

 弟弟子の豊昇龍は横綱に昇進し、横綱土俵入りで明生は露払いを務めることが多かった。春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)は新たな刺激を受けて迎えるが、「そういうのは考えず、相撲を楽しむ思いでやっていく」と前を向いた。

 この日が初場所後では初めての出稽古という。横綱豊昇龍も訪れる予定だったというが、諸事情で見送られた。

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