豊昇龍の横綱パレードに2万5000人! 日本のふるさと柏市を人力車で練り歩く「壊れなくて良かった」
大相撲初場所で優勝し、横綱に昇進した豊昇龍(25)=立浪=が16日、千葉県柏市の柏駅周辺で祝賀パレードを行った。のべ約2万5000人が駆けつけた。
豊昇龍は中学卒業後に同市の柏日体(現日体大柏)にモンゴルから留学し、後にレスリングから相撲に転向して大相撲入りに至った経緯がある。2023年の名古屋場所で初優勝し大関昇進を決めた際、同市を表敬訪問し「柏は日本のふるさと」と語っていた。
この日は自身初という人力車に乗り、柏駅の西口220メートル、同東口440メートルの道に姿を見せ、「横綱」「柏の誇りだ」などの声を懸けられた。高校時代に慣れ親しんだラーメン店、クレープ屋、ボウリング場のそばを通った。
豊昇龍は「言うことがないくらいにうれしい。日本のふるさとと思っていたので、これからも思い続けます。ありがとうございます」と感謝。人力車を「恥ずかしかった。壊れなくて良かった。懐かしい思い出があふれて良かった」と振り返った。
春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて「応援が力になった。1月場所優勝できて本当に良かった」と感慨に浸った。柏市の職員約70人、警察関係者約80人が運営。パレード開始時には、「横綱朝青龍」と間違って叔父の名前がアナウンスされるハプニングもあったが、首をかしげて苦笑いで対応。終始笑顔を見せ、沿道に手を振った。
留学時に日本語を教わった岡田有美子先生も沿道に駆けつけた。現在は京都市在住だが「細かった子があんなに恰幅が良くなって」と感慨に浸った。
本名のスガラグチャー・ビャンバスレンにちなんで、高校時代のように「ビャンバ」と沿道で声をかけられ、嬉しそうな表情を浮かべた豊昇龍。岡田先生との再会に「わざわざ京都から来てくれてうれしいね」と語っていた。
同市の太田和美市長からは「これからも日本のふるさととして、豊昇龍関を応援し続けたい」と激励を受けた。豊昇龍は「第47代横綱が柏戸さん。(数字を)後ろから読んで、僕が74代横綱になれたのも柏市の応援のおかげ。これからもよろしくお願いします」と、改めて声援に感謝していた。





