2年ぶりV奪還へ ロコ・ソラーレが怒とうの6連勝で決勝T 3位通過で道銀と準決 声枯れた藤沢「まず私の声がちゃんと出るか(笑)」も手応え
「カーリング・日本選手権」(7日、横浜BUNTAI)
女子2次リーグ最終戦が行われ、すでに決勝トーナメント進出を決めていた18年平昌五輪、22年北京五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレはフィロシーク青森を12-4で下し、1次リーグから6連勝で決勝トーナメントを迎えることになった。1次リーグの対戦成績を持ち越した2次リーグの成績で4勝1敗とした。フォルティウス、北海道銀行と並んだが、DSC(ドローショットチャレンジ)の結果により、ロコは3位での通過。2年ぶりの日本一の座を目指して、8日に1次リーグで敗れている北海道銀行との準決勝に挑む。
第1エンドは優位な後攻で好展開を津来ると、スキップの藤沢五月がしっかりとテークショットを決めて3点を獲得した。3-1で迎えた第3エンドにも好展開から相手のミスを誘って、4点を獲得。序盤でほぼ大勢を決した。
第6エンドに3点を奪い、第8エンドにも2点を獲得。同エンド終了後にフィロシーク青森が負けを認めるコンシードとなった。
試合後、藤沢は「昨日の試合の前半のショットのミスを次の試合に反省として生かして、チーム全員として繋げられて、いい試合ができた。後攻の時にドローを投げるだけの展開を作ってくれて、楽に投げられました」と、納得の表情。決勝トーナメントに向けては枯れた声で「まずは私の声がちゃんと出るかと」と冗談めかしつつ「1つ1つのショットを決めて、最後の最後までチーム全員で決めることが大事かなと思う」と見据えた。
五輪代表選考を兼ねた今大会。前回大会で2次リーグ敗退のロコは、今大会で4位以下になると五輪出場の可能性が消滅する危機だった。1次リーグ・Aブロック初戦で北海道銀行に敗れたが、その後、札幌国際大、チーム大阪、中部電力に3連勝し、Aブロック2位で2次リーグに進出。6日から始まった2次リーグでは午前の初戦でチーム御代田を延長の末に下すと、夜には北京五輪代表決定戦でも争ったライバル・フォルティウスとの一戦も藤沢がミラクルショットを連発する活躍で制し、3位以内が確定。五輪への第一関門を突破。9月末までに行われる五輪代表候補決定戦進出を決めた。
今大会の優勝チームは3月の世界選手権(韓国)で五輪国別出場枠獲得に挑む。