豊昇龍 叔父・朝青龍と同じ番付「入門してから横綱ってこんなにすごいんだって」「恩返しができた」【一問一答】
日本相撲協会は29日、両国国技館で臨時理事会と春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、大関豊昇龍(25)=立浪=の横綱昇進を満場一致で決定した。2021年名古屋場所後の照ノ富士以来となる第74代横綱が誕生。モンゴル出身では6人目、令和2人目の横綱となる。昇進伝達式では大関昇進時と同じく「気魄一閃(きはくいっせん)」を用いて、自分らしさを表現。1年ほど疎遠だった叔父で元横綱の朝青龍からの祝福に喜んだ。横綱土俵入りの型は朝青龍と同じ雲竜型を選択。優勝回数2桁を目標に掲げた。以下、豊昇龍と一問一答。
◇ ◇
-千秋楽からどんな気持ちで過ごしていたか。
「わくわくしてました。あまり眠れなかったです。今日からちょっとゆっくり寝られるかな」
-照ノ富士の引退と重なった。
「最後に対戦したかった。その体でよく頑張ったと思うし、すごい人とずっと思って見てきた。僕も同じくらいに頑張っていかなくちゃいけない」
-横綱昇進につながるきっかけは。
「昨年、体のけがが何回もあった。その時に親方の言ってくれた言葉が気になって。けがを治して、基本動作の四股、てっぽう、すり足、この三つをしっかりやってきたこと」
-朝青龍と同じ番付に。
「隣から見てきた子どもの時は、横綱じゃなくて叔父さんとして見てた。入門してから横綱ってこんなにすごいんだって、もっと感動した。日本に、ここに入門させてくれた恩返しができた」
-綱とりのプレッシャーは。
「途中で何か分からないけれど考えちゃったので切り替えた。勝つ相撲より負ける相撲の方が勉強になった」
-どういう横綱に。
「しっかり、ちゃんとした横綱になりたいです」
-横綱はどういう地位か。
「入門した時からてっぺんを目指すと言った。てっぺんに来て、このてっぺんよりもっと上のてっぺんを目指したい」
-師匠と立浪部屋には。
「高校2年生のときに初めて親方と出会って、全国大会でメダルを取っていなかったころから、僕のことを一番気にしてくれた。細い小さい子を立浪部屋に入門させてもらって、いろいろ教えてくれたんで、感謝の気持ちでいっぱいです」