大の里の歴史的初優勝に父も大号泣「小さい時から一緒に相撲してきて賜杯を抱くことを夢見てきた」

 「大相撲夏場所・千秋楽」(26日、両国国技館)

 新小結大の里が阿炎を破って12勝3敗で初優勝を果たした。初土俵から所要7場所目の初V。今年春場所の尊富士の10場所を上回る史上最速で、幕下付け出しでも1972年夏場所の輪島の15場所目を上回る史上最速優勝となった。

 大の里は立ち合いから積極的に前に出ると、阿炎を一気に押し出した。取組直後こそ冷静だったものの、こみあげる思いがあったのか大の里の目から次第に涙があふれた。

 客席で見守っていた父、知幸さんも勝った瞬間から大号泣。自身も相撲経験者で「嬉しい。小さい時から一緒に相撲してきて、賜杯を抱いてくれることを夢見てきた。『信は力なり』ですよ、本当に。信じてましたから。すごいやつです」と目を細めた。

 父は184センチで大の里も192センチ181キロと恵まれた体格。中学から相撲留学したが、「エリート、エリートって言われますけど彼は雑草ですよ。石川県にも名門中高はあるけどそこに行かずに小学校卒業して、糸魚川まで行って花を咲かせましたね。腐らずにやってきたおかげです」とうなずいた。

 支度部屋でも父は号泣。母・朋子さん、妹・葵さんも観戦に訪れ、一緒に万歳した。

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