藤青雲が全勝で幕下優勝 再十両が確実に「幕内を目指して頑張れるように体を作りたい」

 草野を破り、幕下優勝した藤青雲
 幕下で優勝した藤青雲
 草野(下)を破る藤青雲
3枚

 「大相撲夏場所・13日目」(24日、両国国技館)

 東幕下11枚目の藤青雲(藤島)が高校の後輩・草野(伊勢ケ浜)を寄り倒しで破り、7戦全勝で幕下優勝を決めた。内規により来場所での再十両が確実になった。

 1年前の夏場所で十両に昇進し、勝ち越したが、両膝負傷で3場所連続全休。ハムストリングスの腱(けん)を左膝の前十字に移植した。復帰した今年の初場所は三段目で全勝優勝していた。

 草野の小手投げを耐えての寄り倒しを「しっかり残して膝にも力が入ったので良かった」と振り返り、「今場所は先場所よりしっかりと膝に力が入っていましたし、怖さとかだいぶ少なかったので、そこは良かったと思います」と「膝に力が入った」と繰り返した。現在の膝の状態は「80(パーセント)ぐらい」だという。

 「十両に上がってすぐケガしたので、気持ち的に切れそうになったりした」が、師匠の「頑張れ」という励ましや、トレーナーらの親身な姿勢が「支えになった」という。休場中は熊本の実家から週6日、九州新幹線で福岡市のトレーナーのもとまでリハビリに通う生活を3カ月続け、今も部屋のトレーニング室でリハビリを続けている。

 慌てて前に出て落ちることが少なくなり、ケガを乗り越えてきたことで「精神的にも強くなっている」と自覚。部屋の後輩で序ノ口の野田の存在も「一緒にトレーニングをやってきましたし、追いつかれないようにという形で、すごく刺激になっている」という。

 藤青雲は「来場所に向けてしっかり準備していきたい。もう一回しっかり幕内を目指して頑張れるように、体を作っていきたい」と、既に来場所を見据えていた。

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