3度目銀の鍵山優真「点数に納得」 異次元Vのマリニンに闘志「どう頑張っても金メダルには届かなかった」「すごく悔しい」

 演技する鍵山優真
 2位となり、メダルを掲げる鍵山優真(左)。中央は優勝したイリア・マリニン
 銀メダルを獲得し、日の丸を掲げる鍵山優真
3枚

 「フィギュアスケート・世界選手権」(23日、モントリオール)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)がフリー203・30点、合計309・65点のともに今季自己最高で3度目の銀メダルを獲得した。

 4回転サルコー、4回転フリップと流れるようにジャンプを跳んだ。後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒はあったが、持ち前の演技力で魅了した。「ショートもフリーもどちらも全力で最後まで滑り切れた。点数も納得のいくものだった」と振り返った。左足首のけがからの本格復帰となった今シーズン。「けがで1年間休んでいて。ここまで技術を取り戻せると思わなかった」とうなずいた。

 異次元のジャンプ構成を完遂したイリア・マリニン(米国)には24・11点差もつけられる2位だった。「結果には満足している部分はあるけど、すごく悔しい思いが今は強い。どう頑張っても金メダルには届かなかったと思いますけど、ここから来シーズン、ミラノ(五輪)までどう戦って行けばいいかをしっかりと計画を立てながら頑張りたい」と闘志を燃やす。

 「これから本当にずっと戦って行くと思う。まず、次の試合であった時に、お互いが100パーセントを出して勝てるのはまず無理なので、地道な努力と練習が必要になる。来シーズンも自分ができる技術を増やして、新しいプログラムになると思うので、スケーティングや(出来栄え点の)GOEを稼げるように、1点でも2点でもおいつけることが目標かなと思います」と意気込んだ。

 SP3位のイリア・マリニン(米国)がフリーで超高難度の4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)を成功。4回転フリップ以外の4回転5種6本を降り、フリー世界最高の227・79点、合計今季世界最高の333・76点で初優勝。フリーは22年北京五輪金メダルのネーサン・チェン(米国)が19年にマークした224・92点の世界最高を5年ぶりに塗り替えた。

 SP19位のアダム・シアオイムファ(フランス)が合計284・39点で3位、SP首位の宇野昌磨(トヨタ自動車)はフリー173・13点、合計280・85点で4位、SP10位の三浦佳生(オリエンタルバイオ・目黒日大高)がフリー169・72点、合計254・72点で8位だった。

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