バスケ男子 パリ五輪8強へ始動 八村の代表入り前向き発言にホーバス監督「楽しみ。塁が入ったら」

 練習に励む河村(撮影・吉澤敬太)
 大勢の報道陣の前で話すホーバスHC
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 バスケットボール男子代表が16日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている合宿を公開した。昨夏に沖縄で行われたワールドカップ(W杯)後、初となる国内主力を招集した代表活動。トム・ホーバス監督(57)は、NBAでプレーする八村塁(レーカーズ)の代表入りについて言及し、48年ぶりに自力出場をつかんだ24年パリ五輪の目標を“8強”に設定した。今後は五輪イヤー初戦として、25年アジア・カップ予選のグアム戦(22日)、中国戦(25日、ともに有明コロシアム)に臨む。

 アメリカから届いた絶対エースの言葉に、名将の胸も高鳴った。「五輪のことも考えていきたい」と、パリ五輪出場に前向きな姿勢を示した八村に、ホーバス監督が言及。レーカーズで走攻守で活躍するプレーを引き合いに出しつつ「本当に楽しみ。塁が入ったらリバウンドはもっと強くなるし、パワーアップできる」と声を弾ませた。

 八村代表入りなら“歴代最強の布陣”が完成する。サイズで他国に劣る日本だが、八村が加わることでジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)、渡辺雄太(グリズリーズ)と合わせて、インサイドは2メートル超えがそろう。リバウンドが圧倒的に強化され、さらに本来3点シュートを得意としている渡辺もこれまで以上に生きてくる。ホーバス監督は「塁は走れるし、(日本代表の武器の)トランジションバスケにすごくフィットすると思う」と、構想を明かした。

 夢舞台の目標を「パリで試合をしたい。第2ラウンドに行きたい」と宣言。完結に言えば8強入りと同義だが、1次リーグはフランス・リールで行われ、8強入りからパリでの試合開催になるため、この言い回し。昨夏のW杯で「パリの切符を取りたい」と常に口にし、列島を感動の渦に巻き込んだ言葉の魔術師が、また新たなワードで日本を引っ張っていく。

 W杯は全32チームが参加したが、五輪は12チーム。1勝の難易度はさらに上がる。ただ八村が加われば可能性が近づくのは確かだ。この日集まった報道陣は130人を超え、カメラ約15台と大注目のアカツキジャパン。パリの試金石になるアジア杯予選に向けて「絶対に勝ちたい。W杯からステップアップしたい」と指揮官。勝負の夢舞台へ。ホーバスジャパンが再始動する。

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