貴景勝が休場 頚椎症性神経根症 慢性的な首痛が悪化 再出場せず来場所8度目かど番 師匠「右腕に全然力が入りません、と」

 貴景勝の休場により宇良の不戦勝が場内に伝えられる
 若元春(左)に突き出しで敗れた貴景勝(16日)
 若元春に敗れた貴景勝(16日)
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 「大相撲初場所・4日目」(17日、両国国技館)

 大関貴景勝(27)=常盤山=が4日目の17日から休場した。日本相撲協会に「頚椎症性神経根症により、今後2週間程度の安静加療を要する見込み」との診断書を提出した。休場は昨年名古屋場所以来通算11度目。再出場の意向はなく、春場所は8度目のかど番となる。

 貴景勝は初日から連勝を飾ったが、3日目は若元春に突きだしで敗れて2勝1敗となっていた。4日目の対戦相手、小結宇良は不戦勝となる。今場所の十両以上の休場者は小結高安に次いで2人目。

 師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、2日目の熱海富士戦で慢性的な首の痛みが悪化。3日目の打ち出し後に病院で診察を受け、この日の朝になって本人から休場の申し出があったという。

 常盤山親方は「昨日の相撲も首から来て『右腕に全然力が入りません』と。本人から言うぐらいだから、相当痛いと思う」と説明。今場所の再出場は「ないですね」と否定し「(春場所は)かど番だけど、体が一番大事。ゆっくり体を治すことに集中して休ませてあげたい」と弟子を思いやった。

 貴景勝は場所前から首の状態が思わしくなく、6、7日に行われた二所ノ関一門の連合稽古を欠席。9日の横綱審議委員会の稽古総見では横綱照ノ富士と8番とったが、常盤山親方は「(相撲をとる)稽古したのが2、3日」と明かした。首のケガは力士生命を左右することも多い。同親方は「現役の間は完治するものじゃない。無理させたらダメ」と顔を曇らせ「しっかり治して、首を鍛え直していってほしい」と話した。

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